Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

cinema

アデルの新曲が『007スカイフォール』の主題歌とは!

期待高まる中、公開された曲を聴いてみた。オッオッと唸るほどイイ曲だ。 ベースに007シリーズの主題曲を創ってきたジョン・バリーのメロディーラインが敷かれているのが泣かせる! ジェームズ・ボンドシリーズは今年公開50周年となったが、6代目ボンドのダ…

『天国の階段』京橋フィルムセンター

第34回PFFぴあフィルムフェスティバルがフィルムセンターで開催された。 「映画のルックを浴びてみる!」と題した、製作&監督コンビ、マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー、そして、撮影のジャック・カーディフの3名に焦点をあてる企画がある。…

シネマヴェーラ渋谷で『わが生涯のかがやける日』『貴族の階段』の重厚な二本立てを堪能する。

『わが生涯のかがやける日』 森雅之のヤク切れでよだれを垂らして悶え苦しむ表情と滝沢修の背中の刺青と剃り込みの入った凄みのある顔が夢にまで出そう。 戦後の荒廃した風景と悪辣な生き方が魅力的に見えてしまう。 黒澤明の『酔いどれ天使』と同じ年(1948)…

『東京マダムと大阪夫人』@神保町シアター

東京郊外のあひるヶ丘にある社宅が舞台のコメディ。 同じ会社で机を向かい合う夫たちが、社宅もいっしょなので出勤や帰宅も一緒。 奥様方は、夫の出世と隣の生活ぶりが気になる。 洗濯機などの家電が出始めたころの世相が懐かしい。 なにかと集まればガァガ…

『新幹線大爆破』@銀座シネパトス

30年振りの再見かな。警察側の面々の強面とドジぶりが反権力嗜好の東映映画らしい。 偶然起こった喫茶店の火災というのがなんとも残念。 宇津井健や高倉健の活躍と葛藤には肩入れできるのだが。 もっと刈り込めれば大傑作になったのだがなぁ。長い〜 しかし…

『暢気眼鏡』『限りなき前進』@神保町シアター

花☆月☆星☆雪 飛び出せ!きらめく女優たち "女優の都"から生まれた、華麗なる花たちの劇場★『暢気眼鏡』島耕二監督 先日観た『もぐら横丁』清水宏監督と同じ尾崎一雄の私小説の映画化で娘が少し大きくなっているので後日談なのか。 貧乏暮らしは変わらず。 皆…

追悼 山田五十鈴 新文芸坐 8/22〜31

とっぷり通いたかったが、行けたのは2日間 8/22『昨日消えた男』『待って居た男』 8/24『樋口一葉』『歌行燈』 池袋は遠いのだ。 なんとも贅沢な二本立て。 戦前の山田五十鈴の美しいこと、そしてなんとチャーミングなこと! 五十鈴姉さんの美しさは日本女…

『Virginia/ヴァージニア』 ヒューマントラストシネマ有楽町

コッポラ版『世にも怪奇な物語』だが、脚本は誰か別の人が良かったのではないだろうか? 『地獄の黙示録』でも傾向としてあったが、主人公の混沌がコッポラ自身の混沌になっている。 コッポラは、ハリウッドの喧騒から離れて、ヌーベルパーグ派のような独自…

『The Grey 凍える太陽』@丸の内ピカデリー

冷房のガンガン効いた館内で極寒の中のサバイバルを味わう。 ロケーション効果は絶大だが動物好きとしては、ちょっとつらい。 トニー・スコットが製作総指揮だったのか、男性の好むアクション映画を追求してたなぁ。 8月19日にアメリカ・ロサンゼルスで自殺…

『ニーチェの馬』 下高井戸シネマ

ニーチェは、「ツァラトゥストラはかく語りき」「善悪の彼岸」などの著書名や「神は死んだ」という有名な言葉は知っていても、その哲学はさっぱり知らない。 しかし、この映画にはそんな知識は不要であったが、込められた意図は恐ろしい。 聖書の創世記では…

『プロメテウス』Tohoシネマズ府中

大ヒット映画の人気にあやかった前日譚を映画は多いが、『エイリアン』シリーズの第1作が傑作であり、謎が多かっただけにその回答が観られるのかという期待が大きかった。 第一作の監督であるリドリー・スコットが、再び取り組んだだけあり面白い作品となっ…

『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳』 銀座シネパトス

90歳の報道写真家がいることを知った。 福島菊次郎は今も現役の写真家でひとり暮らしである。 この生涯現役の反骨のジャーナリストの足跡と現在を追ったドキュメンタリー映画だ。 24歳で終戦を迎える。広島で招集されたが8月1日に宮崎県に移動しており、原爆…

『ニュープリントで蘇った名画たち』神保町シアター

『むかしの歌』 石田民三監督の作品を初めて観た。 冒頭のゆっくり移動する蒸気船に歌がかぶさり始まる。 物語は、大阪の何不自由のない商家の娘がたどる思わぬ運命。 江戸から明治になって身分制度も価値観も大きく変わった時代背景が登場人物の生活の中か…

『ダークナイト ライジング』 新宿ピカデリー

ダークナイトを変換したらダークな意図となった。(笑) 久々にいち早く観たい映画の登場で金曜日の初日に馳せ参じた。 想像を超えた興奮の映画体験を味わった。 この感覚は『ターミネーター2』の初日鑑賞以来のこと。 クリストファー・ノーラン監督は、こ…

『女人哀愁』

神保町シアター「ニュープリントで蘇る名画たち」 見合い結婚で主婦として幸せの家庭を築きあげられると思ったら、嫁ぎ先の家では義理の父母、小姑から女中並みの扱いでこき使われて、夫は妻をほったらかしの状況にある。 ここで主人公(入江たか子)は、古…

『故郷(ふるさと)は緑なりき』

神保町シアター 「ニュープリントで蘇った名画たち」 真っ当な純愛映画であった。 東京の大学に行った海彦(水木襄)が恋人の雪子(佐久間良子)からの電報で汽車に乗って帰省するところから、二人の関係の回想が始まる。 二人の出会いは新潟の柏崎から長岡…

『青べか物語』神保町シアター

黒澤明信奉者であったから、山本周五郎作品は昔にいろいろ読んでいた。この小説も読んでいてずっと見逃していた作品だった。 千葉県浦安(映画では浦粕となっている)ののどかな漁師町が舞台となっている。 京葉工業地帯が出現する直前の高速道路もこれから…

『花咲く港』 神保町シアター

木下恵介監督のデビュー作品だが初見になる。 黒澤明監督と同時期にデビューして、両者とも期待の大型新人と騒がれて以後、永遠のライバルとなった。 『姿三四郎』は何回も観たが、この作品は初めてというように、学生時代は黒澤明信奉者であった。 風光明媚…

『コタンの口笛』 @神保町シアター

懐かしい感じのする児童文学の映画化。 成瀬巳喜男監督では『まごころ』『秋立ちぬ』など少年少女を主人公とした系列作品。 アイヌの差別を通して差別される民族の苦難を問うが、同じアイヌ民族の叔父である山茶花究の非情な大人が徹底しているのが成瀬巳喜…

『アメイジング・スパイダーマン』@新宿ピカデリー

90分位の映画に観賞のリズムができているので、えらい長かった。 140分ぐらいあった。 しかも終わっていないし・・・ 3Dも疲れるし身体に良くない! 内容もサム・ライミ版とさほど変わっていないので、リメイクする意味がわからない。 DCコミックっていうの…

山田五十鈴さんが亡くなった。

昨日はアーネスト・ボーグナインが亡くなったという報道があり、共に同い年の95歳だった。 昭和がますます離れていく。 山田五十鈴は大女優であることは間違いないが、60年代以降舞台に活躍の場を移した。 訃報でテレビの必殺シリーズの大女優と紹介するのが…

『骨までしゃぶる』『明治侠客伝 三代目襲名』 新文芸坐

〜加藤泰、あるいは峻立する情念〜 前者が明治三十年、後者が明治四十年と共に巻頭にタイトルを示し、遊郭に生きる女性(桜町弘子・藤純子)を描くということでも共通している。 東映映画は、特に任侠映画を若いころ敬遠していたので、最近になってせっせと…

『鰯雲』@神保町シアター 

見逃していた成瀬巳喜男作品を観賞する喜び! 農家の話なので最初は東北の方が舞台かと思ったら、江の島が出てきた。 なんと舞台は厚木や秦野あたりだったのだ。 田んぼの中をロマンスカーがメロディーを流しながら走るシーンあり! 半世紀も前になるが、神…

『母情』神保町シアター

清水宏監督の子どもがでてくる映画に外れなし。 清川虹子が主役とはまた珍しい。 清川の演ずる母は、3人の子ども(父親はそれぞれ違うらしい)が生活の足手まといになり、子どもを連れて親戚や知り合いを訪ね歩く。 なんとか頼みこんで下の子から預けていく…

高峰秀子著『忍ばずの女』を読む。

高峰秀子没後に著書が続々復刊している。 あとがきの養女・斎藤明美さんによると、「高峰の書籍をたとえ自費出版しても一冊残らず復刻するつもりだ。後世に残すつもりだ。」とある。 斎藤明美さんは養女になったことで、いろいろなバッシングがあるというが…

『或る夜の殿様』@神保町シアター 

戦後直後に製作された東宝映画。 この豪華なオールスターの配役陣で、映画をつくりあげる日本映画界のタフさにお見事のひとこと! とても少し前まで戦争で必死になっていた国の映画と思えない。 長谷川一夫と山田五十鈴、高峰秀子の共演というのも楽しいが、…

『伊豆の娘たち』@神保町シアター

1945年の作品なのに落語の人情噺のような大らかさで楽しめた。 女優さんは本当に綺麗だ。昨日観た『淑女は何を忘れたか』の桑野道子にまた逢えた! 笠智衆の冗談にも一杯喰わされたし、飯田蝶子のオメデタにも笑わせてもらいました。 河村黎吉のようなおじさ…

『淑女は何を忘れたか』@神保町シアター

小津安二郎監督のチャーミングな戦前のコメディー。 これもDVD化されていない。 小津組のおなじみ斎藤達雄が気のいい大学教授でしっかりものの妻が栗島すみ子。 (栗島すみ子は戦前の大女優と言われるがなかなかお目にかかれない、戦後復帰した成瀬巳喜男監…

〜中川信夫の全貌〜@シネマヴェーラ渋谷

『東海道四谷怪談』と『八百万石に挑む男』の二本立て 『東海道四谷怪談』は、云わずと知られるジャパニーズ・ホラーの古典的名作。 ストーリーそのものが人間の強欲についてしっかりした骨格を持っているから、スタイリッシュな映像に引き込まれる。 なによ…

神保町シアターは、「飯田蝶子とにっぽんのおばあちゃん」ということで、

飯田蝶子の作品を中心に日本映画の名わき役たるおばあちゃん女優の特集飯田蝶子 1897-1972 東山千栄子 1890-1980 三好栄子 1894-1963 浦辺粂子 1902-1989 高橋とよ 1903-1981 長岡輝子 1908-2010 北林谷栄 1911-2010 ミヤコ蝶々 1920-2000 皆さん当然ながら…