Like a bird, like a cat, like a fish?

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『ゼロ・グラビティ』初日 TOHOシネマズ六本木

観終わって興奮冷めやらずの久しぶりの体験する映画だ。
ストーリーは至って単純で、宇宙空間での遭難から、いかにして地球に帰還するか。
遭難から地球への帰還までリアルタイムで進行し上映時間も90分というストレートでシンプルだ。
凄いのは、映像表現の進化が、鑑賞者自身にまで宇宙空間に放り出された疑似体験として迫ってくる。
無重力であることが、とてつもなく別世界であることを事細かにリアルに描き、ノンストップのスリリングなサスペンスとなっている。
一方で、この監督が影響を受けたであろう映画へのオマージュがビジュアルとして出てくる出てくる。
2001年宇宙の旅』はむろんのこと、ジョーズのあのショッカ―シーンが出てきた時は思わずニンマリとさせてもらった。
神なき宇宙から生命溢れる地球に帰還し、重力の重さを全身に受け止め、しっかり二本足で立ち上がる。
人類誕生の歴史をさりげなく象徴する終盤、後世にも語り継がれる映画の誕生といえる!

原題:Gravity 初公開:2013年10月4日 (アメリカ合衆国)
監督:アルフォンソ・キュアロン 出演:ジョージ・クルーニーサンドラ・ブロック