『幕末太陽傳』テアトル新宿
映画会社の日活は来年100周年を迎える。
デジタルリマスター版によるフィルム復元保存活動は最近地道に行われているが、
川島雄三監督の『幕末太陽傳』が選ばれたことで日活の代表作となった。
もちろんこのことについては異存はない。
映像については、昔のフィルムでもさほど気にはならなかったが、今回は音とセリフが聞きやすくなったのが大変良かった。
この作品は、江戸の古典落語がいろいろと組み合わされている。
だから落語のようなテンポのセリフがとても心地いい。
もちろん『居残り佐平治』のフランキー堺の調子のいい活躍が見ものだが、女郎屋の相模屋の二階建てのセットも見事なものである。
左幸子と南田洋子との大喧嘩のホンキ度も楽しい。
場内は爆笑がつづいて、「終」と同時に拍手がされて気持ち良かった。
今回この作品は録音を担当した橋本文雄さん自らが監修をされた。
同時期に公開された『連合艦隊司令長官 山本五十六』を最後に引退されるとのことらしい。
新旧同時公開中も奇妙な縁である。
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