銀座シネパトス『反逆のメロディー』『新宿アウトローぶっ飛ばせ』
「梶芽衣子スタイル その魅力にはまる」という特集上映会(7/16〜8/26)だが、このプログラムは原田芳雄の追悼上映会のようなタイミングだ。
『反逆のメロディー』澤田幸弘監督
藤竜也、原田芳雄、地井武男、梶芽衣子のバーでの横並びショットに自然と涙だった。えらくカッコいい。
男同士で「お前が好きだ」「友達だろう」と劇中たびたび口にして確認する。
佐藤蛾次郎が『俺たちに明日はない』のマイケル・J・ポラードのような個性で大活躍。
「百舌の鳴く夜は〜♪」と唄も披露する。
権力や体制に反逆することに誰もがシンパシーを持っていた70年代は遠くの夕景の輝きのようだ!
ダイニチ映配のタイトルが懐かしいというかもの悲しい。
今日は何か感傷的。原田兄いの追悼だからか?
『新宿アウトローぶっ飛ばせ』藤田敏八監督
新宿が新しい街に脱皮するところが記録されている。
原田芳雄の渡哲也に対するホモチックな眼差しがなんとなく可笑しい。
沖雅也(ダルビッシュ有にソックリ)は、両作品にでていたが、『反逆のメロディー』では冒頭であっけなく殺され、
『新宿アウトローぶっ飛ばせ』では暴走族のリーダーだが如何にも弱そう。
その後テレビの『太陽にほえろ!』のスコッチ刑事に抜擢される。
この映画の路線がなんとなくつながっている。
名作『八月の濡れた砂』のラストとは逆で、こちらのラストはヘリコプターで去っていく。
立て続けにダイニチ映配作品を観ると日活ニューアクション最後光芒の『八月の濡れた砂』が無性に劇場で観たくなった。
どこかでかけてくれないかな?
梶芽衣子特集だが、梶姉さんは両作品もどちらかというと添え物的扱い。
それだけ70年代は男性像の影が濃い時代だと感じた。
ウ〜ン・マンダム!
『反逆のメロディー」監督/澤田幸弘 脚本/佐治乾・蘇武路夫
出演/原田芳雄・佐藤蛾次郎・地井武男・梶芽衣子・藤竜也 1970/日活
『新宿アウトローぶっ飛ばせ』監督/藤田敏八 脚本/永原秀一・蘇我道夫・藤田敏八
出演/渡哲也・原田芳雄・梶芽衣子・成田三樹夫/沖雅也 1970/日活
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