幽霊や妖怪は存在する?しない!
真夏の季節には怪談だ。
「もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら 」工藤美代子著を読む。
この本は書評に出ていたので、書店で探した。
紀伊國屋やジュンク堂では、品切れになっていて、3店目のブックファーストでやっと手に入れた。
この著者は、ノンフィクション作家としてウソを決して書かないことを信条として、
身近に起こった不思議な事実を綴ったとしている。
著者には、霊感というものがないと言い切っているが、書かれてあることは霊感というものがなければ書かれないものばかりである。
亡くなった人を目撃したり、得体の知れない音や現象に遭遇したり、人魂を見たり。
各章ごとに不思議な現象が綴られているが、さほど怖くはない。
総毛立つほどの怪奇現象にあったということではなく、ごく自然にこれはたぶんあの世のものだと冷静に受け止めている。
なお、どうも霊感の強い人は家系的に遺伝しているものらしい。
本の内容は面白かった。
が、しかし・・・
私は霊感や死後の世界は信じない。
立花隆の「臨死体験」の影響だと思うが、すべては脳内の現象だと思う。
霊的な現象と思われるものは、すべて脳内の感性と想像力の賜物だ。
残念ながら、感性と想像力が乏しい自分は、残念ながら幽霊や妖怪にまだ遭遇したことがない。
おそらく今後もないだろう。
唯一、実体験で感じたことは、初七日という期間はなるほどと思ったことがある。
父も母も亡くなってから、一週間はなんか家にまだいるような意識が続いた。
一週間が過ぎた頃、すっと立ち去ったと感じたことがあった。
これも自分の弔いの感性が成すものだと思う。
もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら (幽ブックス)
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