『三島由紀夫を観る』史上最大規模の三島映画祭
角川シネマ有楽町で三島由紀夫没後41年になぜか特集映画上映
『人斬り』を観た。『人斬り』(1969)はあの事件の一年前の映画。
幕末の暗殺者岡田以蔵の物語なので昨年のNHK『龍馬伝』と比較してしまう。
岡田以蔵は勝新太郎、以蔵の友である坂本竜馬が石原裕次郎という豪華な組み合わせなのだが、どちらもポッチャリとメタボ体質で幕末の志士には思えない。
勝新太郎が昼夜走るシーンがあったが、マンガのように土煙りが上がるのが可笑しかった。
武市半平太の仲代達矢が影の支配者で貫録充分、こういう役は決まります。
権力者の犬扱いに過ぎない主人公の哀れが映画としてしっかり描かれている。
さて三島由紀夫だが以蔵のライバルともいえる薩摩藩士の人斬り権兵衛の役、以蔵の立場に同情するも武市半平太の計略にかかり、切腹してしまう。
役としてはもうけ役なのだが、切腹シーンに力が入っており、今思えば予行演習(?)とも思えなくない。
チラシによると、この作品は80年代のリバイバル上映以降は、ほとんどスクリーンでの上映はなくDVD化もされていないとのこと。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 1985/12/28
- メディア: VHS
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