Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

2011-01-01から1年間の記事一覧

『市馬・志らくの昭和ロマンと江戸の風〜昭和歌謡曲と落語の会』博品館劇場

歌う落語家柳亭市馬師匠と昭和歌謡曲の博識家立川志らく師匠のほとんどお遊びのような企画! それでもつき合うお客さんでいっぱい。 オープニングから生バンドによる二人の歌、NHKふたりのビックショーかよ。 「気分は次の歌謡曲の演目で高揚して落語どこ…

市馬・志らく ふたりのビックショー!

『牛乳屋フランキー』『砂の上の植物群」

中平康−日活デイズ− シネマヴェーラ渋谷(9/24-10/14) 才気走る!とはまさに中平康監督のことを指す。 『牛乳屋フランキー』は日の出の勢いだった日活映画の余裕! 日活映画を頓活映画として、太陽族映画などセルフパロディの連発は空前絶後ではないか! 『…

『監督失格』Tohoシネマズ六本木

AV監督である平野勝之監督は、ぴあフィルムフェスティバルに3年連続入賞している根っからの自主映画の映像青年であった。 林由美香は亡くなってから有名になったAV女優である。(自分が知った範囲では) AV作品で極私的な関係を描いた作品があるとは知らな…

『浪人街』『竜馬暗殺』新文芸坐

追悼・原田芳雄ようやく時間が取れたので鑑賞する。 共に黒木和雄監督作品。 黒木和雄監督と原田芳雄のコンビは名作揃い。 大人の顔合わせという感じがする。 この二人の早い退場は、現在の日本映画の大きな欠落となってしまった。 黒木和雄 1930年11月10日−…

大人の映画 黒木和雄×原田芳雄

東京ヴォードヴィルショー『アパッチ砦の攻防』紀伊國屋ホール 

噂に違わず緻密な構成でマンションの一室に多彩な登場人物が出入りするシチュエーション・コメディーの傑作であった。 三谷幸喜って、繊細で一点もおそそかに出来ない気難しい人と思えた。 それでなければこんな作品は生まれない! 1996年に初演以来、6度目…

シチュエーション・コメディーの傑作

台風15号の大暴れで大丈夫かと懸念されたが、

千葉県館山の波左間へダイビングに行った。 ダイビングの1回目は、高根というポイント。 ここには海底神社がある。 主のようなコブダイがウロウロしている。 神社の周りにはお魚がいっぱいお参りしていました。 2回目のダイビング。 ここでのお楽しみは、ジ…

台風15号が猛烈な勢いで東京を襲い、

日本全国を駆け抜けた! 3.11の東日本大震災で、初めて東京という都市の脆さが『帰宅難民』とい現実の事態を招いたが、 半年たってまた同じ事態が起こるとは! 3.11の時は、熱海の温泉でのんびりしてたので、今回は初体験となった。 強風と雨により鉄道が夕…

『ハラがコレなんで』フィルムセンター 

ぴあフィルムフェスティバルのオープニング特別プレビュー 低成長時代どころかマイナス時代の日本に生きる応援歌! 誰もが驚く出産の行方がこうゆう結末になるとは! クランク・アップが3月6日とのこと。 石井裕也監督の感性と予見に感服した。 仲里依紗が妊…

京橋FC『鉄路の白薔薇』30分前だったが定員超えで入れず無念!

方向変換で『アジョシ』(丸の内TOEI)を観る。 ウォンビンひとりで成り立った映画だが、アクションのもって行き方が際立っていて素晴らしい! 無念を晴らして満足じゃ! ウォンビンといえば韓流四天王(ペ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン、イ・ビョンホン…

『裁かるゝジャンヌ』京橋フィルムセンター 

映画史の勉強と思って観たが、大感動してしまった。 顔!顔!顔!のクローズアップの連続のリズム。 死に対する恐怖と純粋な聖なる信念との葛藤がリアリズムをもって迫ってきた。 ピアノの生伴奏付きが素晴らしかった。 映画は勉強するものではないし、作品…

9.11 東日本大震災から半年。

アメリカの同時多発テロから10周年のメモリアルディ。というメモリアルとは関係なく。 久々に映画3本はしごする。シネマヴェーラ渋谷で特集・「中島貞夫 狂犬の論理」 東映のプログラムピクチャーは見逃している作品多数あるので観ていきたい。 『脱獄広島…

『松元ヒロライブ ひとり立ち』明治安田生命ホール

日本で最高峰のスタンダップコメディアンだ! 爆笑の間の観客のうなずきの連呼が凄い! 50〜60歳代の革新系労組、教職員の支持か多い感じがする。 政治家もこの語りと呼吸を見習うべき! 基本はその思想性だけどね。 今日本で求められているストレートな心情…

下町ダニーローズ『ベニスの商人?〜火焔太鼓の真実』

池袋のシアターグリーンにたどり着くまでが大変だった。 立川志らく主宰の下町ダニーローズの芝居は、正直にいって前に「ふたり〜愛の名言集」を観た時に、 大林宣彦の映画愛に溺れて、これはついていけないと思っていた。 落語の立川志らく師匠は、最近富み…

『卒業』観た。

午前十時の映画祭選者は、アメリカン・ニューシネマ嫌いである。 やっとダティン・ホフマンが主演だからか『卒業』『真夜中のカーボーイ』が今回選ばれている。 ニューシネマといわれてもいまの若者はピンとこないであろう。 私にとっては『燃えよドラゴン』…

『囁きのジョー』京橋フィルムセンター 

特集・逝ける映画人を偲んで2009-2010 斎藤耕一監督を偲んでということであるが、亡くなってから銀座シネパトスのレイトショーが追悼ではちょいと寂しかった。斎藤耕一監督のデビュー作。 フランス映画のテイスト。 麻生れい子もフランスの女優のようだ。 吉…

『津軽じょんがら節』京橋フィルムセンター 

公開年以来の再鑑賞だ。 登場人物の生い立ち、関係性、風土まで過不足なく描かれてイマジネーションを刺激する。 荒々しい津軽の海の映像と海潮音と津軽三味線の三位一体。 ATG映画の極北の輝き! 監督・脚本/斉藤耕一 脚本/中島丈博 撮影/坂本典隆 音…

『狂い咲きサンダーロード』京橋フィルムセンター

特集「逝ける人を映画人を偲んで2009-2010」故山田辰夫 石井聰亙監督の作品は、食わず嫌い映画が多い。 当時は石井聰亙と言えば同年代の自主映画界のホープであったが、荒っぽい映画作りが体質的に避けていた。 羨望と嫉妬なのかな。 アメリカの若手は歓迎し…

柳家喬太郎プロデュース「双蝶々リレー口演」本多劇場

この柳家喬太郎プロデュースは、8月30日から9月4日までの6日間に渡り、 喬太郎師匠のお友達SWAのメンバーやらを集めた落語会! チケットは即日売り切れ!人気の高さが良く判る。 前日は、アンチSWAということで、三遊亭白鳥、林家彦いち、入船亭扇辰に…

東京国立博物館の特別展『孫文と梅屋庄吉〜100年前の中国と日本』に行った。

孫文(1866-1925)が中心的な役割を果たした辛亥革命(1911年)から100年目の節目の年。 孫文を物心両面にわたって手厚く支援した梅屋庄吉(1868-1934)との関係をクローズアップした展示である。 梅屋庄吉は、日活(日本活動写眞株式会社)の創業者のひとり…

『春婦傳』神保町シアター

なぜか見逃していたので、鑑賞後達成感あり。 なかなかの大作ではないか。 『土と兵隊』の本物中国ロケと比較しても遜色なし、同じ日活作品だ。 美術の木村威夫は、『土と兵隊』などの映画の記憶など再生したかも? 野川由美子のまさに体当たり演技が素晴ら…

『土と兵隊』神保町シアター

歩く歩く兵隊さん。 姿が見えない敵に出会えば、走り、地べたに這っても前進するのだ。 戦地の兵隊さんはお国のために頑張ってます。 でもここは中国大陸、前進することが領土拡大と喜ばしい事だったのだ。 火野葦平の従軍記が原作とあるが、役者も誰が主役…

『浪花ぶし 澤孝子の世界』博品館劇場

明治から昭和にかけての大衆文化に興味を持ちつつある。 浪花節は、庶民が普通に接して、娯楽として親しんでいた生活を想像すると楽しい。 そんなわけで、柳家喬太郎師匠がゲストの浪花節を聞く会であった。 澤雪絵さんの「夢の女」。 夫が出張先で雨が降っ…

富士五湖のひとつである本栖湖にダイビング!

初めての淡水ダイビングである。 到着したところは、洪庵という民宿。 宿の正面には、看板がありここからの富士山の眺めは、 いまの千円札、旧五千円札の逆さ富士の場所とある。 宿の中には、この逆さ富士のデザインもとになった、 写真家・岡田紅陽氏とその…

2011年の夏休みとして妻とわたらせ渓谷鐵道日帰りの旅をした。

前々からトロッコ列車に乗ってみたいと思っていたので、ネット検索したらわたらせ渓谷鐵道があった。 わたらせ渓谷鐵道のトロッコ列車は、群馬県の大間々駅から足尾駅間を一日一便祭日のみ走っている。 今回は夏休みで、平日だったので何とか前日にチケット…

『激動の昭和史 軍閥』 新文芸座 

前半はついウトウトしたが、敗戦が濃くなるにつれて画面に力が入る。 「国民に不安を与えるな」と自主規制する新聞社のあたりから、 権益ばかり追う軍や政治家に今の日本の状況じゃん! と思ったのは私だけではないはず。それにしても、最後まで神国日本の徹…

『兵隊やくざ』@神保町シアター 

親父の大好きな映画だったな。 戦中派が社会の中心だった時代に、戦争中のいやなことをすべて映画で憂さを晴らしてくれたのか。 冒頭に有田上等兵が戦後帰国して回想している。 生き延びたことが前提になっており、軍隊に逆らって大暴れも安心して観られる。…

『ツリー・オブ・ライフ』Tohoシネマズ府中

まさにお盆映画ではないかいな! 観ながら亡くなた両親を思い、絶滅した前世代に想いを馳せ、未来に一抹の不安を感じ、永遠を見た! エンドクレジットが出たら半数の客が退場してたが・・・ 劇場で掛かっている間に再度観に行く気にさせる魅惑的な映画だ。 …