役者がそろって見ごたえあり
『裏切りのサーカス』日比谷シャンテ
ジョン・ル・カレ原作によるシリアスなスパイドラマ。
小説に描きこまれた人物設定と複雑なストーリーを2時間に収めるのは難儀なことだと思うが、
役者がそろったことと監督の明晰な演出で充分楽しむことができた。
同じ英国の諜報機関でありながらジェームス・ボンドシリーズとは全く違う味わい。
2重スパイの心情も複雑だ。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)
- 作者: ジョンル・カレ,村上博基
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/03/31
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『真昼の暗黒』京橋フィルムセンター
キネマ旬報ベストテン1位の名作で何度か観る機会もあったのだがなぜか見逃していた。
描かれた事件は、当時裁判が進行中に作られたものであること自体が驚くべき事実である。
最高裁から製作を中止するように圧力をかけられたという。
警察の自供強要は、今見ると本当にこんなことをしていたのかびっくりするが、たったの50年前のことである。
いまだに冤罪事件は続いている。
- 出版社/メーカー: 角川書店
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