テアトル新宿『鬼婆』
乙羽信子と吉村実子の乳をさらけ出した肉欲演技に、カメラの向こう側の新藤兼人の鬼の形相を想像。
100万ドルのえくぼと言われた乙羽信子さんは、身も心も新藤兼人監督に心酔していたのか、当時としてはセンセーショナルだったのではないだろうか。
戦乱の世の“生と性”を本能的に描く。
乙羽信子の欲望に悶える表現もすごいが、吉村実子の葦の原を快楽を目指して走る表情が印象に残る。
佐藤慶を殺す落ち武者は、実は本当の餓鬼ではないか?ドキッとした。
なんかトラウマになりそうな作品です。
上映終了後、新藤兼人監督の新作『一枚のハガキ』の前売券購入した。
もはや人間国宝として褒章してもよいのではないか!
家に帰って中国高速鉄道事故のニュースを見たら、事故現場で金品を漁っている人を報道していた。
いやはや、いつの時代にも鬼はいるものだな〜。
監督・脚本/新藤兼人 撮影/黒田清巳 音楽/林光
出演/乙羽信子・吉村実子・佐藤慶・殿山泰司・宇野重吉 1964/近代映画協会
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/08/10
- メディア: DVD
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