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「運命じゃない人」ユーロスペース

本年度ベスト1候補のウィルメイドな作品だ。
脚本・監督は内田けんじ。PFFのスカラシップによる長編映画デビューだが、この力量は只者ではない。日本映画の期待の新人の登場だ。
練り上げたシナリオのうまさが素晴らしい。
良い映画の基本は、脚本であることを堂々と証明してくれた。
聞くところによると、この作品は2500万の製作費だという。
新人監督としては、かなりヘビーな条件だったと察する。
しかし、脚本の骨組みがしっかりしているからブレなかった。
出演する役者も、メジャーじゃないが、キャラクターを良く演じている。
主人公は、主人公を取り巻く事態に最後まで気がつかない「運命じゃない人」が大変微笑ましい。
映画の出来は、お金じゃないと唸り、観終わったあとも心をウキウキさせてくれた。