シネマヴェーラ渋谷 加藤泰傑作選『幕末残酷物語』鑑賞。
「斬られりゃ痛てーぞ」(by桑畑三十郎『用心棒』)の通り、サムライ社会は刀で斬られればのたうちまわる。
ましてや切腹の覚悟はいかがなものか。
お馴染み新撰組を実録残酷時代劇にしてあるので、新撰組ファンの歴女には、噴飯ものかも。
なにせ 土方歳三が西村晃で、沖田総司が河原崎長一郎だもの。
殺伐とした内部統制は意外と真実に近いかもしれない。
チャンバラ映画スターの大川橋蔵が、なぜこんな役を選んだのかと最初は思っていたが、ラストに向かって行くに従い起用に納得した。
意外な展開が大変面白く傑作でした。
武士道の美談をひっくり返し、血と殺戮の権力抗争としたこの作品は、加藤泰の見事な反骨精神が昇華されている。
監督/加藤泰 脚本/国弘威雄 撮影/鈴木重平 音楽/林光
出演/大川橋蔵 河原崎長一郎 富司純子 中村竹弥 西村晃 木村功 大友柳太郎 1964東映[99分]
- 出版社/メーカー: 東映ビデオ
- 発売日: 2004/10/21
- メディア: DVD
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