今日は久しぶりの13日の金曜日。
原発事故が進展しないかぎり毎日が不吉である。
そんなことで気にすることもなく池袋・新文芸坐へ成瀬巳喜男2本立てを観る。
「夜の流れ」と「女の歴史」の円熟期作品である。
「夜の流れ」は初見である。
公開まで時間がなかったので川島雄三との共同作品というのが面白い。
花柳界の生活シーンは成瀬で、
現代風俗のところが川島雄三のところらしい。
ジャズバーやオープンカーで川辺に行き、水谷良重が××されてしまうところと後に、
その不良学生が卒業宴会で、水谷良重がビールをぶっかけるところがあっさりしているといえばそんな事情が作用しているのかな。
児玉清がまたも軽薄な学生の一人!
山田五十鈴と三橋達也の関係はどちらが撮ったか気になるといえば気になる。
とはいえ、成瀬調に女性の生き方には厳しいですな。
続けて「女の歴史」を観れば、舅のセリフもある通り、
「女は否だ。次に生まれるときは男でありたい。」というのも納得してしまう。
それにしても、ラスト近くの雨のシーンは涙の名シーンです。
高峰秀子と仲代達矢の関係は、木下恵介の「永遠の人」とは対極にあります。
仲代達矢と草笛光子が現役で活躍していることは今現在の驚異です。
このへんの円熟期の作品もDVD化はされていないよだ。
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