「結婚の夜」 神保町シアター

特集-華麗なるダメ男たち〜色男、金と力はなかりけり〜
いゃー神保町シアターに観に来て良かった！
今回は女性関係にだらしのない小泉博が主人公。
50年代にかけて東宝の若手二枚目役が多いのだか、今回は母と姉に甘やかされている調子のいいデパートの時計売り場の店員。
黒髪が長く美しい女性(安西郷子！)が時計の修理にきて、小泉博は付き合うきっかけを持つ。
女たらしなこの男はいろいろな女性と関係を持ち、独身生活を楽しんでいる。
母さん子の男は、母や姉の理想とする縁談を持ちかけられ、持参金ももらえることもあり打算的に結婚を決めて女性関係をかたずけていく。
黒髪の女とは相手は本気になっており、とうとう別れ話を言えないまま結婚式を迎えてしまう。
女はどんなことをしていて生計を立ていたのか判らなかったが・・・
ここからは書けないが、今までの会話のなかで伏線が張られていて、サスペンスがホラーのようになっていく！
まったく隙のない構成と音の使い方(列車の音！)がうまい。
ちょっとした小品ではあるが、日本映画の豊かさの証明の一本だ。
安西郷子は知らなかったが、凄く美しい！
華奢な体つきと黒髪の小顔で正面を見据えたときの儚げなさが美しくもあり、怖さもあり。
経歴を調べて見たら、三橋達也と結婚して早々と引退し、2002年に68歳でお亡くなりになっていました。
1959　東宝　監督／筧正典　原作／円地文子[黒髪変化]　脚本／池田一朗
出演／小泉博　安西郷子　環三千代　柳川慶子　塩沢とき
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