Like a bird, like a cat, like a fish?

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「バタフライ・エフェクト」東劇

意外に面白く出来ていて、拾い物。
主人公は、幼少の頃より重大な局面(運命)に出くわした時に、一時的に記憶喪失になってしまう。その記憶喪失を探り出し、思い出すなかで違った局面を意志の力で変えると、現在の境遇まですべて変わってしまうというネタで押し通すお話し。
あの時こうしておけば運命は変わったというSFストーリーだが、変えることで必ず登場人物のうち誰かがとんでもない不幸に見舞われるので、何度も運命を変えていく。
ラスト、この不幸から逃れる為に、主人公が取った究極の選択は切ない選択だった。
この作品を作った脚本・監督はエリック・ブレスとJ・マッキー・グルーバーの共同作品。新人監督ではあるが、なんとアイデア満載の殺しのテクニック映画「デッドコースター」の脚本家だった。
どうりで作風が残酷さと皮肉に満ちた作品だと納得したのだが、才気ある注目株である。
70年代のリチャード・マシスンの短編SF小説を思い出させる。