Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

自然との闘い

自然界の猛反撃、今年はかつてない花粉症の猛威に苦しめられている。
そのうちに花粉症による死者がでるのではないか。
昨日テレビ番組「EZ!TV」で花粉症の特集をやっていたが、テレビでも紹介していた花粉症対策のメガネ(ゴーグル)を買いに新宿の東急ハンズに行ったら黒山の人だかり。
じっくり見ることもできずに退散。
テレビの効果も凄いが、花粉症に苦しむ人の数もあらためて凄いと思った。
同じ高島屋のなかにある映画館で「運命を分けたザイル」を観る。
山の遭難の80%は下山中にあるというが、アンデス山脈にある前人未踏のシウラ・グランデ峰西壁を初登頂後、下山中遭難し奇跡の生還を果たした実話を、本人たちのインタビューを交えた再現ドラマ。
生還の仕方が壮絶だ。まず下山中に足を骨折してしまうということだけで致命的なことだが、途中で同僚に死んだものと思われてザイルを切られて単独で取り残される。
結果的にはザイルを切ったことで二人とも生還できたのだが、自分だったらもう生きられないと何度も思い続けながら見入ってしまった。
這いつくばりながら遂にひとりでベースキャンプまでたどり着く。生きるという人間の生命力と精神力に驚かされる。本人のインタビューが合間に入り、「あの先の岩まで20分でたどり着く」という目標に全力を傾ける事が生き残る糧となった事実に感動した。精根尽き果しそうなところで幻聴を聞くシーンも興味深かった。
自分もおろかな装備で雪山に登り、遭難しかかった経験を恥ずかしながら思いおこした。

死のクレバス―アンデス氷壁の遭難 (岩波現代文庫)

死のクレバス―アンデス氷壁の遭難 (岩波現代文庫)

原作本「死のクレバス−アンデス氷壁の遭難−」本人が書き、映画にも出ている。
映画俳優並みのルックスで野心家だ。