Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

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『旅愁(1950)』シネマヴェーラ渋谷

『旅愁(1950)』シネマヴェーラ渋谷 旅先で乗り遅れた飛行機が墜落して、死んだことになった不倫の男女が新たな人生を選択するが・・・不倫ブームにつき、リメイクするにはうってつけの題材だと思うのだが、意外なことに一度もリメイクされていないかな?ジョ…

ジョージ・キューカー監督『女たち The Women』

シネマヴェーラ渋谷で『女たち』鑑賞。 1939年のアメリカのハイソな生活ぶりに男性は出てこないが、夫はどんな仕事してるのか気になる。結局は夫の稼ぎありきの生活なんだけどなぁ。 ファッションショーがパートカラーで新鮮、戦後公開されていたら日本人は…

夏が来れば、恐怖!サメ映画

夏も近づくとまたも怖いサメ映画がやってきました。『ロスト・バケーション』『ジョーズ』を筆頭にアイデア勝負が伝統になってきた感がある。自分にとって最悪の恐怖サメ映画は『オープン・ウォーター』でした。 www.gizmodo.jp

映画の看板

シネマヴェーラ渋谷とユーロスペースのある建物には『リップヴァンウインクルの花嫁』の大きな看板がある。看板には岩井俊二監督や黒木華などの生サインが入っている。映画が終了してもずっと置いて置くのかな? 看板

開館10周年記念特集Ⅱ シネマヴェーラ渋谷と愉快な仲間たち

シネマヴェーラ渋谷で『七人の刑事 終着駅の女』鑑賞。 昭和30年代の上野駅周辺がロケーション(隠し撮り?)でふんだんに出てくる超レアな映画で感涙! 事件に直接関係ない人物も味わい深く関わり、細かなことから事件解決の糸口をたぐり寄せる鉄板の刑事ドラ…

憧れのマックイーン兄!

中学生だった頃、友達と連れ立って都内の映画館(テアトル東京!)で『栄光のル・マン』を観た。 セリフが極端に少なくて映像には迫力があって不思議な感覚の映画だと当時思えた。 それは脚本無しでマックィーンのレースに対する思い入れだけが先行して作られ…

『スティーヴ・マックィーン その男とル・マン』

スティーヴ・マックィーン その男とル・マン 9割強の男性客(あえてオッさんとは言いません) マックィーンの『栄光のル・マン』は彼にとっても特別な作品で、性格的には傲慢で周りは大変だったようだが神話に酔い添った内容でファンはありがたい! eiga.com

『霧の音』シネマヴェーラ渋谷

没後五十年メモリアル 孤高の天才・清水宏 『霧の音』鑑賞 やっぱり都会より郊外というか避暑地 、戦後の混乱を避けて日本アルプスのどこかというのもさすが、温泉はないけど露天風呂というのが清水宏印を楽しめる。 すれ違いの演出も名人芸ですね。 清水宏…

シネマヴェーラ渋谷 千葉泰樹監督特集

シネマヴェーラ渋谷 千葉泰樹監督特集 「裸の重役」 こちらもサラリーマンの悲哀をたっぷり味わう佳作だった。 森繁が社長シリーズとは別のシリアスな部長でもやはりさすがだなぁ 宮口精二、有島一郎、加東大介、中村伸郎!などの脇もばっちり。 児玉清は「…

川島雄三『特急にっぽん』『人も歩けば』

川島雄三監督二本立て 新文芸坐 『特急にっぽん』(1961年/東宝、原作:獅子文六『七時間半』) 新幹線放火事件も生々しいところで鑑賞。 新幹線登場前の特急こだまの誇らしげな乗務員と珍客揃いの騒動記。 時速100キロ超で東京〜大阪6時間半の旅を共に味合…

50年前の東京オリンピック直前の映画

『日本脱出』神保町シアター 東京オリンピックに沸く50年前と今がシンクロした。 吉田喜重監督の演出が、シリアスなのかコメディなのかよくわからない。 アクションももたついているしなぁ。 桑野みゆきの身体を張った演技(?)とタイトルロールの岡本太郎…

SF大作『インターステラー』

『インターステラー』上映時間が短すぎる。 宇宙の無限と時間と次元を結びつけた野心作。 6時間ぐらいあれば映画の時空体験を実感できた。 手塚治虫の『火の鳥』だって分量が多いから時間を感じることが出来る。 いつも飛切りのオリジナル映像を創りだすクリ…

『リアリティのダンス』下高井戸シネマ

映画の冒頭から登場するアレハンドロ・ホドロフスキー監督の自伝的映画だ。 少年期に過ごした南米・チリのトコピージャという港町が舞台で、ホドロフスキー印に溢れた映像に一気見した。 同時期に公開されたドキュメンタリー映画『ホドロフスキーのDUNE…

「テロ,ライブ」シネマート六本木

テロとテレビ局との攻防かと思いやとんでもないスペクタクルに唖然。 展開に疑問も色々あるのだが、これが脚本を兼ねた新人監督とは大したものだ。 セウォル号事故後の韓国政府の対応を見るとテロリストの要求も恐ろしく同時性を感じた。 真っ向から反政府的…

『蜩の記』 Tohoシネマズ六本木ヒルズ

悪くない映画だ。 じっくりと時間をかけた風格のある作品である。 でも居心地が悪い。 なぜかと思うと主人公に一点のシミもない高潔な人間であることを疑わない演出側の目線が強いからなのね。 それは監督の師匠黒澤明に対する眼差しと同じかも?

「ジャージャー・ボーイ」Tohoシネマズ六本木ヒルズ

もはや生きていながら神話化しているクリント・イーストウッド監督の新作を観られる喜び。 しかもミュージカルの映画化を手掛けるとは。 落ち着いた演出なのに「君の瞳に恋している」の誕生をピークにフィナーレまで一気に感情が爆発した。 大人の映画、熟成…

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」Tohoシネマズ府中

時代はまた賑やかな宇宙を求める雰囲気になってきたのかな。 「スターウォーズ」も復活まもなくだしね。 キャラクターが存在感を発揮しているのが良し。 アライグマのロケットや歩く樹木グルートなど出てくるだけで笑える。 凶暴なアライグマのロケットの名…

『牡丹燈籠』神保町シアター

昔、幼いころテレビで観て怖て最後まで観れなかった作品だ。 三遊亭圓朝作の有名な怪奇譚で、落語では充分聞いたし、たいそう長い噺であるが一端を切り取り90分にまとめられている。 今回神保町シアターの特集では、作曲家・池野成の仕事として取り上げられ…

『思い出のマーニー』Tohoシネマズ六本木

昨日は映画サービスディと時間の関係で柄にもなくジブリアニメを鑑賞す。 なんとゴシック・ロマンスの展開で魅入ってしまった。 主人公は訳有りの少女で数奇な運命から成長していく。 欧米児童書が原作というのもあるが"マーニー"ってヒッチコックだものね。…

中村登監督特集『河口』『我が家は楽し』シネマヴェーラ渋谷

中村登監督のモチーフでもあるのか絵画をめぐる二本立でした。 『我が家は楽し』は、数年前にも鑑賞したが、母が山田五十鈴で姉の二人が高峰秀子と岸恵子であれば我が家は楽しいはずである。 (父は笠智衆だ!) 『河口』は『斑女』の姉妹編のようだが、岡田…

『古都』シネマヴェーラ渋谷

川端康成の原作も読まず、山口百恵引退作品も観ていない。 こちらは中村登監督で岩下志麻が生き別れた双子の姉妹を二役演じる。 聞き分けのない子供をしかる親のセリフ「おまえは橋の下で拾われてきた!」 京都の呉服問屋に何不自由なく育った良家の娘は、こ…

中村登監督特集「顔役」「斑女」シネマヴェーラ渋谷

毎回意外なキャスティングとオチにやられます。 「顔役」の佐田啓二のペテン師はまだしも高千穂ひづるには参りました。 「斑女」は倍賞千恵子(新人)の関西弁まるだしの不良娘!地方都市でも都会でもその地域の魅力に溢れて感心する。 「顔役」は、山形の典…

中村登特集 『集金旅行』『波の塔』シネマヴェーラ渋谷

昭和30年代の旅情を満喫する。 映画は旅だ!『集金旅行』は、徳島での岡田茉莉子のピョンピョン跳ねる阿波踊りがチャーミング! アチャコの踊りで佐田啓二が振られるのも納得。 岡田茉莉子のかわいらしさの絶頂期だな。『波の塔』は、調布の深大寺と山梨の下…

シネマヴェーラ渋谷で中村登監督特集

『いろはにほへと』『夜の片鱗』を鑑賞。 『いろはにほへと』は、金融バブルを描いたピカレスク作品。 佐田啓二が翳のある悪党であれば、伊藤雄之助は頑固一徹の不器用な検事役で対決、橋本忍の脚本であるから目が離せない。 『夜の片鱗』は、近年中村登監督…

『箱根山』神保町シアター 

川島雄三の晩年の映画だが、「青べか物語」に続く脇役勢ぞろいの贅沢な登場が楽しい。 東野英治郎と西村晃(のちの黄門様二人!)が特にお気に入り! レジャーに湧く箱根というのが懐かしく、ノスタル爺イ。

『悪魔とミス・ジョーンズ』『嵐が丘』(1939)シネマヴェーラ渋谷

『悪魔とミス・ジョーンズ』は、抜けのいいHD上映で最良のアメリカン・デモクラシー映画を楽しんだ。 日本未公開作品だが思いっきり笑えたし、期待以上の内容で大満足! ニューヨーク近郊の海水浴場の混雑ぶりに目を見張る。 『嵐が丘』は16mm上映でプリ…

『動脈列島』

公開当時は東映の『新幹線大爆破』と同時に企画が重なった。 新幹線をゆするサスペンス映画の競作だが、内容的には『新幹線大爆破』の圧勝だった。 『動脈列島』は、脅迫から犯行の実行まで時間をかけ過ぎで犯人の行動がユルすぎる。 一方で犯人は、国鉄総裁…

『モンテカルロ』『終着駅』 シネマヴェーラ渋谷

『終着駅』(1953) デビット・O・セルズニックがジェニファー・ジョーンズにねだられてヴィットリオ・デ・シーカに撮らさせた作品。 デビット・リーンの「旅情」('55)と同じく、イタリア男とのつかぬまの情事と道徳的葛藤。 ネオリアリズモの巨匠、デ・シ…

「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」 丸の内ルーブル

銀座の一等地にある丸の内ルーブルがひっそりと閉館となった。 最後に劇場で公開されたヒット作を最後にリバイバル上映している。 もちろんすべて35mmフィルム上映だ。 フィルム上映であることをうたうのもなんだか時代にとり残され感が漂うのである。 こ…

『頭上の敵機』 シネマヴェーラ渋谷

昨日はシネマヴェーラ渋谷で「暁の偵察」を観たので、今日はユーロスペースでベルイマンの「夏の遊び」を観る予定であったが、「頭上の敵機」にすべきか迷った。 結局、ベルイマンをパスしてヘンリー・キングの戦争映画を選択。 航空戦争映画の王道ともいえ…