絶対に観て欲しい邦画サスペンス 新文芸坐
『殺人者(コロシ)を追え』
回想を入れずに張り込みの若手刑事の焦りとベテラン刑事(織田政雄!)の老練さの人物描写が巧み、密室から野外への移動もバランス良し、まさかの『ダーティーハリー』に先んじた幼稚園バスジャックへのアクションもGOOD!
ところで当時は盗聴は違法ではなかったのか?
『人間狩り』
こんな日活映画の傑作を見逃していたとは!
長門裕之の気迫ぶりは只ならぬ雰囲気で最後までどうなるか見ものだった。
代表作と言えるのではないかな。
大坂志郎、渡辺美佐子、中原早苗も皆良いのだが、都内ロケーションが大効果、町屋駅ホームは確かに映画史に残る名シーンだね。
http://www.shin-bungeiza.com/pdf/20160628.pdf
『旅愁(1950)』シネマヴェーラ渋谷
『旅愁(1950)』シネマヴェーラ渋谷
旅先で乗り遅れた飛行機が墜落して、死んだことになった不倫の男女が新たな人生を選択するが・・・
不倫ブームにつき、リメイクするにはうってつけの題材だと思うのだが、意外なことに一度もリメイクされていないかな?ジョーン・フォンテーンの美しさが絶頂期なのと音楽の使い方が上手すぎて、これ以上の名作は無理と諦めたからなのか?
主題歌の「セプテンバー・ソング」は余りにも有名だが、繰り返し使われるので、頭の中でリフレインしている。クルト・ワイル作曲、ウォルター・ヒューストン唄。(ジョン・ヒューストンの父だ! YouTubuでは2:30辺りでレコードをかける)
人生を12ケ月に分けると9月から11月は早いという唄は切ない。
ジョージ・キューカー監督『女たち The Women』
シネマヴェーラ渋谷で『女たち』鑑賞。
1939年のアメリカのハイソな生活ぶりに男性は出てこないが、夫はどんな仕事してるのか気になる。結局は夫の稼ぎありきの生活なんだけどなぁ。
ファッションショーがパートカラーで新鮮、戦後公開されていたら日本人はぶったまげる。
字幕で早口が追いつかない!