「談志が帰ってくる夜」〜家元を笑わせろ〜
落語立川流創立30周年特別公演と銘をうち今年も立川談志の3年目の命日(11/21)にあわせた落語会。
立川流一門の落語の間にゲストの噺家とトークの構成だ。
立川平林「勘定版-安来節」
立川志らら「壺算」
立川談笑「野ざらし」
三遊亭小遊三「幇間腹」
−仲入り−
<トーク:三遊亭小遊三、土橋亭里う馬、毒蝮三太夫>
司会:立川談笑
立川談春「小猿七之助」
立川談幸「町内の若い衆」
土橋亭里う馬「お見立て」
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立川流一門に囲まれての他流試合だからか、三遊亭小遊三の落語が良かった。
トークでも前座時代に外側から見た談志の粋の良さはなるほどと想わせた。
毒蝮三太夫の元気のよさはある意味で凄い。
ジジイババアをこき下ろしていて、すでに自分もとっぷりジジイになっているのだがなぁ。
立川談春は、やはり談志のことは一言も語らず芝居噺「小猿七之助」に入った。
芸で談志を語ると見た。
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二日後の千秋楽のトークで山藤章二画伯が談志と「小猿七之助」について語った。
談志と山藤画伯が出会って間もない頃、画伯の自宅にふらりと現われて、テレビ番組の収録の合間だから寝させろと入り込んだ。
そこで画伯の家に古いSPレコードのコレクションがあることを知る。
コレクションは画伯の奥様が実家から引き継いだもの。
その中の一枚に講談の神田伯龍の「小猿七之助」があり、これは貴重なものだと談志は借りて行った。
その数日後、談志のひとり会に行ったら、その「小猿七之助」を演じていたそうだ。