『牡丹燈籠』神保町シアター
昔、幼いころテレビで観て怖て最後まで観れなかった作品だ。
三遊亭圓朝作の有名な怪奇譚で、落語では充分聞いたし、たいそう長い噺であるが一端を切り取り90分にまとめられている。
今回神保町シアターの特集では、作曲家・池野成の仕事として取り上げられた。
正直なところ、池野成の映画音楽は知らなかった。
フイルムワークを見て、山本薩夫、吉村公三郎、鈴木英夫、川島雄三などのそうそうたる監督との仕事を知った。
今回の作品は、童謡を沢山いれた構成で一種の音楽映画のようでもある丁寧な作りだ。
怖さでいえばあまり怖くないが、懐かしさを感じるお盆向け映画であった。
S43('68)/大映京都/カラー/シネスコ/1時間29分
■監督:山本薩夫■脚本:依田義賢■撮影:牧浦地志■美術:西岡善信
■出演:本郷功次郎、赤座美代子、西村晃、小川真由美、大塚道子、志村喬