Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

『スノーピアサー』角川シネマ有楽町

韓国映画界のポン・ジュノ監督の堂々たる異色SF大作。
ちょっとした地球温暖化対策の失敗であっというまに氷河期が起こってしまう。
わずかに生き残った人類は、1台の列車に乗って止まることなく世界中をさまよう。
列車内はノアの箱舟のような設定ではあるが、乗車している人間には階級社会があり車両によって隔たれている。
主人公と仲間たちは、最下層の人間で最後尾にいるが、反乱をおこして戦っていき、車両の秘密を暴きつつ先頭を目指す。
壮大なSF設定になっているが、閉鎖された列車内アクションの展開で、これってブルース・リーの『死亡遊戯』ですね。
アクションの凄さと国際性豊かなキャスティングで堂々たる大作をこなすポン・ジュノ監督の力量はさすがです。
列車のもつ躍動感やリズムは、映画起源の原点でもあり、心地よいのだ。