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『新しき世界』 丸の内TOEI

これからも語り継がれる映画がまたも出現した。
潜入捜査の作品では『インファナル・アフェア』シリーズが最高峰であり、後は模倣にすぎないと思っていたが、この手があるか!
冒頭からショックシーン満載なのだが、観終えて何かさわやかな高揚感がある。
仁義なき戦い』を観た時の幸福感と同じなのかな。
韓国映画は、人名が覚えにくく、出演もチェ・ミンシクぐらいしか知らなかった。
主役のイ・ジョンジェは、高島政伸に似た優男風でやや線が細い感じだったが、むむむマイケル・コルレオーネのように変貌していく。
兄貴分のファン・ジョンミンも最初は演技過剰かと思ったが、驚くべきシーンが用意されてすっかり肩入れしてしまう。
この三人のアンサンブルが骨太な映画の骨格になっている。
監督は『悪魔を見た』の脚本を担当したパク・フンジョン。
『悪魔を見た』は、ここまでやるかとちょっと二度と観る気の起こらない作品であるが、こちらは再度見直したいぐらいだ。
このような映画は日本では出てこなくなった。
韓国の映画界に実力の差がでているなとちょっと悔しい思いをするのであった。