Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

『旅情』 フィルムセンター

SUMMERTIME
(95分・35mm・カラー)
ヨーロッパへのバカンス旅行は、当時アメリカ人であってもあこがれだった。
それはキャサリン・ペップバーンの名演でよく理解できる。
短期間のサマータイムだったが、主人公の選択は賢い選択だ。
留まったり、引き返したりしたら瞬間はめでたしめでたしだが、現実はハッピー・エンドにはならない。
人生は長い旅なのだ。


アーサー・ローレンツ原作のブロードウェイ戯曲を、『逢びき』(1945)で道ならぬ恋を描いた名匠デヴィッド・リーンが名女優キャサリン・ヘプバーンと組み映画化。
アメリカ人キャリア・ウーマンが人生の休息を求めてヴェネツィアを訪れ、現地の妻子ある男性と恋に落ちる姿を生き生きと描く。
初めてイギリス以外を舞台にしたリーン作品で、夏のヴェネツィアでのロケーション撮影が、大ヒット主題歌「サマータイム・イン・ヴェニス」と相まって、旅先のロマンスを華やかに彩っている。

'55(アメリカ=イギリス)
(監)(脚)デヴィッド・リーン(原)アーサー・ローレンツ(脚)H・E・ベイツ(撮)ジャック・ヒルドヤード
(美)ヴィンセント・コルダ(音)アレッサンドロ・チコニーニ
(出)キャサリン・ヘプバーン、ロッサノ・ブラッツィ、イザ・ミランダ、ダーレン・マクギャヴィン、マリ・アルドン