Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

本年初シネマはシネマヴェーラ渋谷で『でっかく生きる』『大自然の凱歌』

続けてユーロスペースで『ペコロスの母に会いに行く』充実のスタートでした。


『でっかく生きる』は、ジーン・ケリー主演のミュージカル。
第二次大戦後に復員したが住む家がない。復員兵同志が金持ちの旧宅を共同でリフォームするというちょっとニューディール政策のような作品。
踊りのシーンはさほどないが、ジーン・ケリーのアクロバティックな踊りが見どころ。


『大自然の凱歌』 ハワード・ホークスウィリアム・ワイラーの共同監督作品
どのような事情だか分からないがダイナミックなシーンと文芸的な展開が両監督の作風をミックスのようで面白かった。
愛した女の愛娘をまた愛するという成功した成金男のせつない話。
際どい想い入れであるが、娘は息子に譲り男の涙で終わらせる大人の映画でした。
愛した女と娘の二役を演じるのは、フランシス・ファーマーである。
『女優フランシス』として映画化もされた悲劇的な人生を遂げた女優さんだ。


ペコロスの母に会いに行く』 
森崎東監督85歳!の監督作品。
認知症の年老いた母と失業中の息子との親子関係を描く。
息子は失業中ではあるが、ミュージシャンで漫画を書くアルバイトもしている。
介護施設で知り合った人たちの交流があたたかく、暗さがないのがよろしい。
母は今の事はすぐ忘れるが、過去のことが鮮明に描かれる。
若き日の母である原田貴和子原田知世の共演が泣かせる。