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Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

『ストロンボリ』シネマヴェーラ渋谷 

『無防備都市』『戦火のかなた』を観てイングリット・バーグマンは、ロベルト・ロッセリーニ監督に熱烈なラブコール。
それに応えてロッセリーニ監督は、この『ストロンボリ』を用意して、バーグマンを待ちうけてイタリアで撮った。
その後バーグマンは、夫と娘とハリウッドを捨てて、ロッセリーニと暮らし子どもまでもうけた。
バーグマンのその選択した人生は、名女優が演じる映画以上にレジェンドな生涯となった。


戦争難民の主人公(バーグマン)は、イタリアの収容所で出会った男と国籍を獲得するがために結婚する。
終戦後、夫の故郷である火山島ストロンボリに向かい暮らすこととなる。
生活することが精一杯の貧しい村であまりにも美しい妻は、場違いで好奇な目で見られる。
妻は欲求不満を募らせるが、夫は故郷の生活に満足である。
こんな境遇と夫では我慢できないと不満を爆発させるが・・・その前にストロンボリの火山も時々爆発する。
島の人々は、火山が爆発する度に船で避難するが、噴火がおさまると何事もなかったように島に戻り生活が始まる。
妻は子どもをみもごるが、火山を越えて向こう側の港(唯一島から出港できる港)をめざす。
神々しい噴火口まで必死にたどり着き、その風景を見てたたずむ。
自由の道を取るか、夫のいる村に戻るか。
たくましく生きていけと神の啓示のようなものを感じるのであった。
イングリット・バーグマンの我慢できない女は見ものでした。
ロッセリーニ監督といえば、ネオリアリズモも巨匠であるが、この作品の内容自体が私生活と同時進行でそのままリアリズムじないかと思った。


火山の噴火に向かうヒロインは日独合作「新しき土」とも似通う。
(監督・脚本:アーノルド・ファンク / 伊丹万作 出演:原節子 小杉勇 早川雪洲 1937)
イングリット・バーグマン原節子も神々しい風景の中でたたずむ姿美しい!