Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

松元ヒロ ひとり立ち 新宿明治安田生命ホール

東京オリンピックも決めて得意絶頂の安倍政権
憤懣やるかたない思いの人たちのうっぷんを晴らすかのように満員御礼で大爆笑のライブだった。
当然ながら最初は安倍政権憲法改正問題。
けんぽう君というネタで飯を喰ってきたというだけあり、自民党憲法改正案の狙いを明快におちょくった。
続いて映画の話は、アメリカのドキュメンタリー映画『フード・インク』について。
世界中で低価格の均一価格でアメリカ食品(例えば100円マックだ)が、食べられる仕組みについて、その恐ろしいカラクリが描かれている。
但し、この映画は怖さだけを描くだけではなく、コングロマリット企業に対抗する動きも描かれているということでちょっと観てみたくなった。
続いて、松元ヒロが尊敬するマルセ太郎の話。
マルセ太郎が亡くなった時に、お通夜に駆け付けたときのことなどを語る。
同じパントマイマーであるマルセ太郎に魅かれたのは、苦労しながら到達した「スクリーンのない映画館」だった。
立川談志マルセ太郎のようなコワモテには何故か親しくなるという。
灰谷健次郎にもピースボードで知らずに気安く接して、晩年まで贔屓にされたという。
マルセ太郎を引き継いでという訳ではないが、今回は映画の語り部のように、続いても映画の話だった。
沖縄のヤンバル地区のオスプレイ着陸基地の抵抗運動を描いた『標的の村』というドキュメンタリー映画の紹介。
厳密に言えば琉球放送が制作したドキュメンタリーでポレポレ東中野で上映した作品である。
米軍基地と日本政府のために、沖縄県民が分断して基地の開発と抵抗に対立してしまっている状況が描かれている。
東京に住む私たちは、全く関心をもたないでいるところに、日本の矛盾や歪みに抵抗している人がいることにハッとするのであった。