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Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

昭和スタア列伝―上原謙、佐野周二、佐分利信

"松竹三羽烏" 華麗なる映画人生 神保町シアター

佐野周二の作品を続けて鑑賞した。


『花影』 監督:川島雄三
S36('61)/東京映画/カラー/シネスコ/1時間39分
池内淳子(絶品!)を取り巻く、だらしない大人の男達が勢ぞろいのなか、
男運のなさを引き込んでいる極めつけのだらしのない佐野周二先生の無自覚ぶりが見事だ。
藤本義一追悼で出た河出文庫から「生きいそぎの記」を読み直したところで鑑賞した。
死を恐れ生き急いだ川島雄三が、死の2年前にひとりの女の死に急いだ生涯を描いた作品を残した。
満開の夜桜に託した心情はいかにかと感銘した。


『鶏はふたたび鳴く』 監督:五所平之助
S29('54)/新東宝/白黒/スタンダード/1時間58分
あるさびれた地方都市で油田発掘で一発当てようとする作業員仲間のひとりが佐野周二
油田開発の出資者の自殺で始まり、少女グループの自殺願望など地方都市の閉鎖感が重い展開となる。
何にも希望を見出せず、タイトル通り鶏が鳴いて、街をあとにする。
このような作品を生み出す背景はなんだったのか、なんとも地味な映画であった。


目白三平物語 うちの女房』 監督:鈴木英夫
S32('57)/東宝/白黒/スタンダード/1時間12分
鈴木英夫監督にハズレなし。
佐野周二の平凡なサラリーマンと妻の望月優子の夫婦。
団地出現前の昭和30年代初頭の庶民生活がなんとも懐かしい。
箱根旅行やダンス教室、後半の子どもたちのエピソードのつながりがうまい。