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Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

演劇らくご『死神が舞い降りる街』 赤坂REDシアター

立川志らく主宰の劇団で落語を取り入れた演劇
第13回公演の演劇らくご『ヴェニスの商人火焔太鼓の真実』はタイムスリップを取り入れた斬新なストーリー性で良かった。
続く第14回は演劇らくご『談志のおもちゃ箱〜ヴェニスの商人黄金餅後日談』
同じ演目ながら、立川談志追善公演ということで、談志好きだったものを可能な限り入れるというマニアックながら師弟愛溢れる舞台であった。
それは又、アンチ志らく派から観れば独善的とも捉えられる演劇もある。
そして、今回の第15回公演は最も演劇的な落語『死神』をネタにした舞台となった。
落語の死神の噺と思いきやベースはゴーリキーの戯曲『どん底』であり、更には黒澤明映画の『どん底』であった。
映画マニアの立川志らくは、黒澤明作品の中でも『どん底』がとても好きであるのであろう。
そして、黒澤明版『どん底』は最も落語的世界でもあるのだ。
黒澤明が『どん底』を撮影するにあたり、セットに古今亭志ん生を呼んで、俳優の前で一席演じたのは有名な話である。
志らく版『どん底』も志らく三船敏郎山田五十鈴香川京子左卜全、三井弘次等々の黒澤映画の個性的な役者へのイメージ追及が目についた。
映画を観ていない人には気にならないことであるが・・・
役者では、相島一之モロ師岡の芝居のうまさが際立っていた。
劇中に落語が四席入るが、そのなかでも落語家ではない二人が落語を行う。
相島一之の一人称落語とモロ師岡はサラリーマン落語で、共にアマチュア落語を武器にしている。
本日の噺家ゲストは、立川談笑で「粗忽長屋」を演じたがやりにくそう。
舞台のオチとしては、この登場人物の中で死神は二人いる。
その死神は誰かを観客に当ててもらうというもの。
その死神の役割は、戦中、戦後の災禍をもたらす人物であるというブラックな終わりである。
死神は誰かを当てることは出来なかったが、サービス満点の舞台であった。

  • 出演-

立川志らく
相島一之
弥香
モロ師岡
竹本孝之
酒井莉加
暮川彰
松尾マリヲ
ゴンゾー
蛭子能収
ミッキー・カーチス

本日のゲスト/立川談笑