花緑・喬太郎二人会 青山劇場
二人とも青山劇場で落語会を行うのは初めてということ。
開口一番は、共にでか〜い、ミュージカルをやるところであって落語をやるところではないというが、
1200人の劇場をいっぱいにするだけ自信もたっぷりですね。
柳家花緑は、自分は貧乏経験がないから、祖父の小さん師匠のような長屋ものは得意ではない。
そのかわり、ボンボンの若旦那は得意として『二階ぞめき』を演じた。
確かに可笑しさにも若旦那の育ちの良さが出ていて和やかな演目であった。
そして、柳家喬太郎の登場!
青山劇場は場違いの場所で、今回呼ばれたが二度と呼ばれないだろうとマクラから大暴走する。
渋谷が埼京線と結びついたことで、代官山と無くなった高島町、桜木町などの駅比較のハイソ批判展開!
ソープ体験談などドン引きになる話も披露し、ネタもミュージカルを取り入れた『井戸の茶碗』と全身で動き回る『反対俥』
二人会なのに喬太郎の二席は、たっぷりと持ち時間も大幅に越えて暴れ過ぎ。
なぜこうなったのか?
花緑が最初のマクラで、贈答品のメロンを半分にして食べていたとのことを聴いたからかと推測する。
やっぱり柳家の階級性(?)に火がついたのではないかなぁ。
重戦車が踏み荒らした轍の間から残ったような花緑師匠の『竹の水仙』でした。
これもなかなか良いものだった。
落語家の血筋も大変だね。
「やかん」 柳家緑太
「二階ぞめき」 柳家花緑
「歌う井戸の茶碗」 柳家喬太郎
−仲入り−
「反対俥」 柳家喬太郎
「竹の水仙」 柳家花緑