Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

神保町シアターの2月のプログラム

時代劇の粋と美学
大映京都の二枚看板・田中徳三三隅研次
前半の田中徳三作品を鑑賞した。
三隅研次は都合付けず今回はパス。

■『疵千両』 昭和35年 白黒 
監督:田中徳三 出演:長谷川一夫香川京子小林勝彦、河津清三郎、弓恵子

■『鯉名の銀平』 昭和36年 白黒 
監督:田中徳三 出演:市川雷蔵中村玉緒、成田純一郎、大辻伺郎、石黒達也

■『剣に賭ける』 昭和37年 カラー 
監督:田中徳三 出演:市川雷蔵、高千穂ひづる、高野通子、万里昌代、天知茂

■『手討』 昭和38年 カラー 
監督:田中徳三 出演:市川雷蔵、藤由紀子、城健三郎(若山富三郎)、成田純一郎、中村豊

■『赤い手裏剣』 昭和40年 カラー 
監督:田中徳三 出演:市川雷蔵、小林千登勢、春川ますみ南原宏治、須賀不二男


大映時代劇のベテラン監督なので当時はプログラムピクチャアであっても今見れば見ごたえありだ。
特に『手討』の悲劇の格調高さは、市川雷蔵作品の中でもひと際輝く作品だ。
大映最後の作品『秘録怪猫伝』を見逃したのが残念だった。


田中徳三(たなかとくぞう 1920−2007)
大阪出身。1948年、大映京都撮影所入社。世界的に評価された『雨月物語』『山椒太夫』『近松物語』『羅生門』等の助監督をつとめ、「グランプリ助監督」と呼ばれた。
58年、『化け猫御用だ』で監督デビュー。『悪名』の大ヒットの他、「眠狂四郎」「座頭市」「兵隊やくざ」と、人気シリーズものも多く手掛け、生涯49本の作品を残した。
神保町シアター・チラシより)