日活映画 100年の青春 神保町シアター

「拳銃（コルト）は俺のパスポート」野村孝監督
「殺しの烙印」　鈴木清順監督
日活のハードボイルド作品を今週は続けて鑑賞。
60年代後半のヨーロッパ調のモダンでクールにスタイリッシュな作品。
何よりも宍戸錠の日本人離れした肉体の魅力だ。
「拳銃は俺のパスポート」の杉良太郎のあっけない死に方がおかしい。
「殺しの烙印」は、話のぶっ飛び方がその後の清順スタイルになっていくのだが、
宍戸錠と南原宏治のギャグのような絡み方は撮影エピソードとして聞いてみたい。

「殺しの烙印」を観た日、宍戸錠さんの家が全焼したとのニュースを見る。
なんともお気の毒です。

「拳銃（コルト）は俺のパスポート」
■監督：野村孝■原作：藤原審爾『逃亡者』■脚本：山田信夫、永原秀一■撮影：峰重義■音楽：伊部晴美■美術：松井敏行
■出演：宍戸錠、小林千登勢、ジェリー藤尾、嵐寛寿郎、中村是好、杉良太郎S42('67)／日活／白黒／シネスコ／1時間25分

「殺しの烙印」
■監督：鈴木清順■脚本：具流八郎■撮影：永塚一栄■音楽：山本直純■美術：川原資三
■出演：宍戸錠、真理アンヌ、小川万理子、南原宏治、玉川伊佐男S42('67)／日活／白黒／シネスコ／1時間31分