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映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

志らくのピン 古典落語編 渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール 

『天失気』 立川志奄
『強情灸』 立川志らく
『二番煎じ』立川志らく
−仲入り−
『富 久』 立川志らく

最初に立川流家元の立川談志のお墓が決まり、納骨を終えたとの報告。
談志自身が勝手につけた戒名「立川雲黒斎家元勝手居士」のため檀家に断られ寺が見つからなかった。
ようやく入ることのできたお墓だが、談志の坊主のお経はいらないということで、『黄金餅』の生臭坊主の念仏「キンギョ〜キンギョ〜ヨイキンギョ・・・」を立川一門揃って唱えたとか。
死後もここまでさせる家元の支配力は凄いなぁ。
今回会場に立川談志の盟友、野末陳平氏が観に来ていた。
声が大きいので目立ちます。
さて演目は、年内最後のピンということで、火の用心、見廻り、鍋、熱燗、火事、火消し、富くじ(年末ジャンボだ)と年末にふさわしい噺を堪能した。
特に『富久』の太鼓持の久蔵への志らく師匠の入れ込みは入魂の出来だったとおもう。
久蔵という人間のいい加減さと人の良さが出ていて、当りくじを焼失した悔しさに思わず隠居の旦那さながら同情した。
落語の神さまがいたようだ。
良い雰囲気に落語の神さまが降りてくる。
志らくのピン古典落語編の客はいつもながらいい客層だ」とツイッターでつぶやいたら、
志らく師匠から「東京中の落語会で多分一番良いと思う。笑いに来ているのではなく良い落語を聞きにきている。」
とのうれしい返信のコメントをいただいた。