Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

立川談志が亡くなってもう一年たった。

本日が命日で一周忌。
そこで立川流一門が勢揃いした追善落語会がよみうりホールで行われた。
3日間連続の公演だが、チケット売り切れ状態のプレミアム落語会だ。
一回目は『談志の十八番の巻』

「一門挨拶」     直弟子一同
「権兵衛狸」     泉水亭錦魚
三方一両損」    立川志の輔
阿武松」      立川左談次
−仲入り−
「談志DNA対談」  松岡慎太郎・松岡弓子・立川志らく(司会)
「談志の想い出〜ハーモニカにのせて小噺あれこれ」
           ミッキー亭カーチス
「富久」       土橋亭里う馬

18時開演ということで、最初には間に合わなかった。
志の輔の「三方一両損」から観る。
談志の十八番とあるが、もう志の輔の十八番ともいうべき呼吸の落語で場内ドカン!ドカン!の大爆笑。
左談次の「阿武松」相撲噺、大飯喰らいの伝説の横綱の逸話を志の輔とは違って淡々と。
仲入り後は、談志の愛息子、愛娘の真正DNA対談。
弟子には厳しかったが、子どもたちには優しかったようだ。
頼るべきは血族なのか。
それにしても慎太郎さんと弓子さんは性格が違いすぎるのではないか。
志らくが司会であったが、弓子さんがずっとリードしていた。
談志の死去後の散骨や納骨話が聴けた。
談志が好きだったビン・ラディンのようないでたちでミッキー・カーチスの登場。
ミッキー・カーチスは、談志が好きだったジョークを披露しながら、得意のハーモニカを聴かせる。
本日のトリは土橋亭里う馬
立川流一門は、一門で話し合いが持たれ家元制度を廃止し、総領弟子の土橋亭里う馬が新代表となった。
演目は「富久」、実は里う馬師匠の落語は初めて観る。
立川流は家元が家元だけに個性的な落語家揃いと思うが、真逆なように穏やかな人に思えた。(性格までは判らないが)
年功もあるかも知れないが、人柄として立川流の新代表として無難だったのかも。
それにしても、それぞれに破天荒な家元のエピソードをたっぷり語り、弟子たちの人生に強力な影響を与えたことがうかがえた。
その意味でも意義深い満足な追善落語会だった。