Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

観客のおやじ度すごく高かった2作品

『エクスペンダブルズ2』新宿ピカデリー 
敵は殺しまくるが仲間の死には嘆き悲しみ、プルトニウムは素手で運び、空港でばら撒くわ、中国には興行上の気配りがあったり、ムチャクチャでございます。
それでもマジに張りきるオヤジ・アベンジャーズは許される範囲か?
スタローン、シュワちゃん、ウィリスのちゃんと勢ぞろいのそろい踏みも大いに評価されるであろう。
チャックじいさん(ウィルソンではなくノリスです!)の登場も拍手喝采なのでしょう。
よくわかる、わかるよー。


アウトレイジ ビヨンド』丸の内TOEI
これも北野武監督が本当に撮りたいものを撮ったという快作か。
人はいっぱい殺されるけれど、生活感が一切削除されているから不快感がない。
仁義なき戦い』の菅原文太ようなような時代の共振性もなくゲーム感覚的な登場人物の出入り。
北野監督がインタビューで東日本大震災のため撮影延期したことが良かったと述べているが、
キズナという偽善的な言葉に対する反発をよく反映していると思う。
とにかく早口にまくし立てる言葉の暴力と殺し合いに徹している。
関西の暴力団が入り込んで、関西弁の迫力を取り入れたのは大正解だ。
映画はヒットしてナンボの世界だけに、ヒットしているようだし、よかったのではないか。
これだけの役者を並べて、テレビとは違う娯楽に徹した映画を創りだした北野監督の力量は大したものだと思う。