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映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

志らくのピン〜古典落語編〜

渋谷文化総合センター大和田 伝承ホール

「道灌」 立川志ら乃
12月24日に真打昇進披露公演を迎えることで今回で出演が最後とのこと。
初めて師匠より教わった「道灌」を行う。
宮戸川立川志らく
なぜか軍人大好きの右翼女のお花と赤旗を読む左翼青年の半七が馴れ初めとなる一席。
「肥瓶」 立川志らく
兄貴の新築祝いに水瓶を贈答しようとするが金が無くて肥瓶を代わりに用意する。
お礼にまあ飯でも食べていけということで・・・キタナイ一席
−仲入り−
「妾馬」(フルバージョン) 立川志らく
別題は「八五郎出世」
殿さまの一目ぼれで側室に迎えられた八五郎の妹のお鶴が御世継ぎを産む。
八五郎は、お鶴の願いで屋敷に呼ばれ、殿との面談をはたす。
礼儀を知らない八五郎は滅茶ぶりを発揮するが、殿に気に入られる。
めったにやらないフルバージョンとして、八五郎は殿のとりなしで侍になって長屋に帰ってくる。
乗ったこともない馬に八五郎が乗るが、馬は勝手に八五郎を乗せたまま走り出す。
ここで「妾馬」のタイトルの意味がわかる。

実は立川志らく師匠は、9月25日に長女が誕生したとのこと。
翌日の公演で娘を吉原に売る「柳田格之進」を演って、なんていう親だと思ったそうだ。
そこで今回はおめでたい噺の連続となった次第。
おめでたい噺といってもひと癖、ふた癖ありました。