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映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

『骨までしゃぶる』『明治侠客伝 三代目襲名』 新文芸坐

加藤泰、あるいは峻立する情念〜
前者が明治三十年、後者が明治四十年と共に巻頭にタイトルを示し、遊郭に生きる女性(桜町弘子・藤純子)を描くということでも共通している。
東映映画は、特に任侠映画を若いころ敬遠していたので、最近になってせっせと劇場に通っている。
今更ながら、娯楽映画の王道、任侠映画の気持ちよさに、なぜ気が付かなかったのかとちょっと恥じている。

『骨までしゃぶる』
桜町弘子の初主演映画。
貧しい東北の田舎から女衒に買われて遊郭に身を落とすヒロイン。
遊郭はいくら働いても抜け出せないシステムになっているが、恋人(夏八木勲デビュー!)のために策を弄して脱出をはかる。
ラストも爽やかで堂々たる女性映画として面白かった。
監督 加藤泰 脚本 佐治乾 撮影 わし尾元也 美術 井川徳道 音楽 斎藤一
出演 桜町弘子 / 久保菜穂子 / 夏八木勲 / 宮園純子 / 菅井きん / 三島雅夫
1966 東映 88分


『明治侠客伝 三代目襲名』
加藤泰監督の作品は、製作条件が恐ろしく時間がない中で撮りあげながらも、傑作を生み出していく。
瞼の母』は、撮影日15日しかないとのことで、ロケーションをせずオールセットで大傑作を創り上げた。
この作品も、撮影日数たったの18日という今では信じられない製作過程で、しかも鶴田浩二とは不穏な関係のなかで出来上がった作品だという。
鶴田浩二藤純子はもちろんのこと、津川雅彦藤山寛美丹波哲郎等の絶妙なキャスティングだなぁ。
キネ旬の任侠映画ベストワンに輝いたという。
製作 俊藤浩滋 監督 加藤泰 脚本 村尾昭 / 鈴木則文 原案 紙屋五平 撮影 わし尾元也 美術 井川徳道 音楽 菊池俊輔
出演 鶴田浩二 / 津川雅彦 / 藤純子 / 藤山寛美 / 大木実 / 安部徹 / 山城新伍 / 丹波哲郎 / 嵐寛寿郎
1965 東映 90分

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