新文芸坐「映画監督 匠の技 サスペンス・アクション篇」
『野獣狩り』
『ダーティー・ハリー』のハリー・キャラハンになれない藤岡弘。
体制派にも反体制派にもイラつく刑事。
伴淳三郎との親父二代刑事では悩むのもいたしかたない。
野外ロケが今では決して撮れないムチャ撮りで貴重。
東宝映画なので日比谷の通りや歩行者天国がおそらく無許可(?)で撮っている。
撮影は木村大作でこの作品が一本立ちだとか。
はりきり過ぎデス。
おまけにトム・クルーズばりの身体を張った藤岡弘のアクションがある。
きっと藤岡弘に勢いで強要させたと推測する。
『死ぬにはまだ早い』
思わせぶりのファーストシーンは何だったのだろう。
ラストのセリフを言わせがたい為か、結末ありきの逆算映画にやられました。
テレビの深夜放送(11時ぐらいだが)とジュークボックスの音楽が時代を現わすいいムードだった。