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映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

『陽のあたる坂道』新文芸坐

≪映画美の極み 木村威夫≫ 映画美術監督木村威夫さんの3回忌を偲んで 
ウーすごく良かったナ。
長尺なので敬遠していたが、序盤のセリフの違和感を乗り越えたら、休憩を入れて約4時間心地良かった。
戦後民主主義の風が爽やかに吹き抜けるといったまっとうなディスカッションドラマである。
自分の思っていることを親子であれ、兄弟であれ、恋人であろうがとことん語りつくし結論に持っていく。
議論を終えたら家族そろって賛美歌を唄う家庭も驚いたが、石坂洋次郎の小説の骨格をきっちり捉えた田坂具隆監督の演出は風格がある。
石原裕次郎にもこんな名作があったと再認識。
北原三枝芦川いづみ轟夕起子と山根寿子の女優陣の素晴らしさも際立っていた。
山根寿子と川地民夫(この作品でデビュー)が住む母子家庭のアパートを訪ねた裕次郎が、息子と知らぬ母と一緒に歌い踊るシーンが良かったな。
ジミー小池こと川地民夫の唄うへたなロカビリー、
最後は殴り合って和解する兄弟間のわだかまり、
裕次郎VS川地民夫はまだしも、裕次郎VS小高雄二はこれで解決?)
等々突っ込みところもあるが、鑑賞後の爽やかさに免じて許そう!
1958年公開なのでオードリー・ヘップバーンのポスターが貼られているシーンが数カットあった。
間抜けなチンピラの小沢昭一もおかしいね。

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