Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

第84回アカデミー賞が発表された。

主要部門き『アーティスト』の流れになり、小生の予想はことごとくハズレた。
昨年は『ソーシャル・ネットワーク』が本命といわれたが、『英国王のスピーチ』の独占だった。
昨年の英国映画に続き、今年はフランス映画の『アーティスト』とは、ハリウッドの祭典として悩み深いのではないか。
グローバル化といってもアメリカの現在を象徴しているようだ。
来年はアジア圏映画が頑張ってもいいのでは。
『47ROUNIN』も公開されるからなぁ。
今回の予想と発表の感想を書く。
◎予想的中 ×予想ハズレ ●受賞 

◆作品賞
●アーティスト
×ヒューゴの不思議な発明
映画へのリスペクトは今回授賞式のトーンだった。
『ヒューゴ』『アーチィスト』の影響は濃厚だったが、3Dの新技術よりモノクロ・サイレントの映画力が好まれた。

◆監督賞
ミシェル・アザナヴィシウス(アーティスト)
×アレクサンダー・ペインファミリー・ツリー) 
ファミリー・ツリー』はまったくのハズレ。
受賞の監督の名はむずかしく覚えられない。
授賞式の最後に尊敬する監督なのかビリー・ワイルダーの名を3回連呼していた。

主演男優賞
ジャン・デュジャルダン(アーティスト)
×ジョージ・クルーニーファミリー・ツリー
(予想)ブラッド・ピットは次回に譲って、ジョージ・クルーニ−に間違いなし。
ハリウッドのお祭りはスターで華やぐ。
⇒これはメリル・ストリープの方だった。このフランスの男優も名前から覚えにくい。

◆主演女優賞
メリル・ストリープマーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
×ルーニー・マーラドラゴン・タトゥーの女
(予想)メリル・ストリープはいくら評判が良くてもあげないだろう。
受賞の喜び自体も演技じみて見たくないだろう。
ジョージ・クルーニー主演男優賞のバランスを取って新星ルーニー・マーラだな。
⇒まったくバランスは真逆だった。
メリル・ストリープも上記の観客の予想を自虐的に笑い飛ばしてた。
しかしプレゼンターが英国王(コリン・ファース)で受賞授与が英国首相とは見事なシナリオだな。

◆助演男優賞
クリストファー・プラマー人生はビギナーズ) 
これは当然な予想通り。オスカー像とは2歳しか違わない82歳という年齢で受賞者最高齢を更新した。
当然ながらスタンディングオーベージョン!拍手喝采!!

◆助演女優賞
オクタヴィア・スペンサー(ヘルプ 心がつなぐストーリー)
×ベレニス・ベジョ(アーティスト)
黒人女優の受賞はやはりまだ少ないのか、トロフィーをもらう前から号泣。
これもスタンディングオーベージョンだった。

◆脚本賞
ミッドナイト・イン・パリ
×アーティスト
助演女優賞と脚本賞は『アーティスト』を予想したのにはずれた。
ウッディ・アレンはまたも授賞式には出ない。一貫してるね。
 
◆脚色賞
ファミリー・ツリー
これは予想通りだった。

◆撮影賞
ヒューゴの不思議な発明
×ツリー・オブ・ライフ 
(予想)これは私の願望です。でも可能性はある。
⇒残念ながら獲れなかったが映像はピカイチと思う。

◆編集賞
ドラゴン・タトゥーの女 
これは当たり!前回『ソーシャル・ネットワーク』でも受賞してたのか、2年連続受賞!

◆美術賞
ヒューゴの不思議な発明
これも当たり!!

◆衣装デザイン賞
◎アーティスト 
これも当たり!!!


◆メイクアップ賞
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
これも当たり!!!!

◆視覚効果賞
ヒューゴの不思議な発明
これも当たり。!!!!!

◆録音賞
ヒューゴの不思議な発明
×ドラゴン・タトゥーの女

◆音響効果賞
ヒューゴの不思議な発明
×ドラゴン・タトゥーの女

◆作曲賞
●アーティスト
×ヒューゴの不思議な発明

◆主題歌賞
●「Man or Muppet」(ザ・マペッツ)

◆アニメーション映画賞
●ランゴ
×長ぐつをはいたネコ
本命通りだった、本当に残念だプス。

◆外国語映画賞
●別離(イラン)
政治的判断も働いたか?

◆ドキュメンタリー映画賞(長編)
●Undefeated
×Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち

◆ドキュメンタリー映画賞(短編)
●Saving Face
×津波そして桜
(予想)これで明日の夕刊はニュースになる。
⇒受賞逃すがニュースになった。
受賞作はバングラディシュの作品。女性の監督のスピーチで観てみたくなった。

◆短編賞(実写)
●The Shore

◆短編賞(アニメーション)
●The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore

その他雑感。
ビリー・クリスタルの司会復帰で今回で9回目。
さすがにうまい。ちょっとはずしたジョークもちょっとした沈黙で笑いに持っていくところがうまい。
シルクド・ソレイユの舞台演出は見ごたえあり。
アンジョリーナ・ジョリーのスリットの入ったドレスに太もも丸出しは受賞した録音賞チームが茶化していた。
パロディがはやりそう。
追悼コーナーに一人日本人が入っていた。良く判らなかったが技術者?
追悼のトリは、エリザベス・テーラーだった。
フィルムレスのデジタル時代なのにフィルムにこだわった演出はなぜか?