Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

毎年恒例のパルコ劇場での志の輔らくご一か月公演。

今回は二日目のこの日に抽選でチケットが取れた。
前から5列目のど真ん中、立川志の輔師匠と目線が同じのいい席だった。
一か月公演で一万人の観客動員はすごいことである。
舞台はカラフルでシックな縦縞の舞台。
最初は新作「タイムトラブル」。
学校の先生が授業に遅れてきた。
その理由は自宅にタイムマシンに乗って宮本武蔵がやってきたからだというお噺。
オチがいまひとつ受けなかった感じだった。
本人もこの公演中に完成するだろうというようなことを言っていた。
二席目は「メルシーひな祭り」
以前にパルコ劇場で披露された新作落語
フランス大使夫人と幼い娘が日本人外交官に連れられて、下町に見学にくるお噺。
町内会長と商店街の人たちの江戸っ子堅気のいいかげんさと素朴さに笑わせられる。
このドタバタが国籍を超えた人情噺に転換する。
この一瞬の描写表現の名人技が素晴らしい。
仲入り後は人情噺「紺屋高尾」だった。
昨年の大作「大河への道」のような新作を期待したので少しがっかり。
昨年は暗い一年だったので奇跡のような感動の古典ということだったのか。
前回聴いたときは陣内孝則藤原紀香と結婚を決めた時で奇跡的なことはあるものだというオチだった。
だから2006年の公演だった。
これで終わってしまうのかと思っていたら、やはり最後の三本締めの前に談志師匠の思い出を語った。
談志師匠はパルコ劇場に見に来たことがあり、その時は「歓喜の歌」の公演であり、まさか最後まで見ているとは思わず、
三本締めまでやってもらった。
立川談志曰く、「オレが人の落語で最初から最後まで観たのは立川志の輔が初めてだ」
というお褒めの言葉をいただいたとの報告だった。
う〜ん、本当に立川談志の遺伝子は見事に残されて家元は逝ったのだとつくづく思う。

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