12011年11月11日(11/11/11)に映画「1911」を観た。
いまから100年前の1911年10月10日は、辛亥革命の武昌起義という蜂起の日で現在の中国の誕生の日とされる。
中国革命の父とされる孫文は、二つの中国(中華民国と台湾)の両方からもいまだに尊敬されている。
この中国100年の革命記念として、この映画は国を挙げて製作された。
率直な感想としては、革命の歴史的場面の再現に力が入り過ぎでドラマが弱いのが残念。
しかしありがちな国策映画ではなく、エンタテインメントには仕上がっている。
やはり映画界においても中国は、マーケットも製作能力も今後世界の中心になっていくと予感をさせる。
その中心にジャッキー・チェンがおさまっているのがさすがだと思った。
ジャッキー・チェンは香港映画からハリウッドに進出し成功をおさめたがしっかり中国に回帰している。
ジャッキー・チェンの100本目の作品という謳い文句もあるが正確ではないだろう。
あくまでも中国人による中国のための映画である。
反面、米英列強国の描き方は配慮されており、日本人の登場もほとんど描かれていない。
映画のパンフレットにはそれを補うような日本の関係が書かれている。
孫文らの革命の志士たちは、日本の明治維新に革命を学び手本とした。
そして日本人の中には、たくさんの彼らの支援者がいて交流を結び、この革命を支えていた。
日活の創業者の一人である梅屋庄は、活動写真で蓄えた膨大な金を孫文に惜しみなく与えた支援者のひとり。
いまこそ光を当てるべしと思う。
中国との交流100年の歴史はこれから未来100年の歴史のはじまりでもある。
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