立川談春独演会@池上本門寺
大田区の池上本門寺というお寺は名は知られているが行ったことはない。
渋谷から五反田、そして池上線で池上駅にやっと着いた。
大田区は遠いなという実感だ。
お寺は門前通りがあって、長い階段を昇り小高い丘の上にあった。
日蓮宗のりっぱなお寺であった。
力道山のお墓があることで有名らしいが、もう夕方なので探索はできなかった。
なぜかこのお寺の本殿での独演会。
大田区は談春師匠の出身地であることで初の落語会とのこと。
最初に主催者のお坊さんがあいさつ。
ダジャレを挟みつつ落語の元祖はお坊さんであることを力説する。
談春師匠の登場で前日のここでの落語会をやったことで体調がよくなったとか。
師匠の後ろにお釈迦様を囲んで四体の仏様がいればご利益もありそうだ。
今回も二席をきっかり。
最初の一席は「禁酒番屋」。
お酒が御法度となった江戸の旗本に、偽装してお酒を届ける酒屋と見破って徴用する番屋との攻防。
酒をめぐってどんどん酔っ払っていく噺なので談春師匠のお手のものの古典落語だ。
仲入り後の二席はお寺の大みそかが舞台で、噺が進むにつれて怪談噺であった。
終わってからの談春師匠の話では人間国宝の桂米朝師匠から教わった「除夜の雪」というお題とのこと。
そういえば著書の「赤めだか」に米朝師匠のところに修行にいったエピソードがあった。
「赤メダカ」(大変面白い本だった!)をもう一度読み返してみたい。
こんなりっぱなお寺で怪談噺はいいのと思いつつ、確信犯的に演じたかったのだ。
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