『卒業』観た。
午前十時の映画祭選者は、アメリカン・ニューシネマ嫌いである。
やっとダティン・ホフマンが主演だからか『卒業』『真夜中のカーボーイ』が今回選ばれている。
ニューシネマといわれてもいまの若者はピンとこないであろう。
私にとっては『燃えよドラゴン』(1973)出現前のアメリカ青春映画のムーブメントと思っている。
だからマーティン・スコセッシの『タクシードライバー』は入らない。
マイク・ニコルズ監督の『卒業』はそのアメリカン・ニューシネマの代表作の一本だ。
Mrs.ロビンソンの歳になって再見すると、映画の中でアメリカの崩壊の予兆がよく描かれていたとわかった。
十代の若造の時には、キャサリン・ロスの美しさに見とれ、結婚式での奪還が素晴らしくて、究極の恋愛映画だった。
目的達成後、ラストのバスの中での二人の不安げな沈黙には気がつかなかった!
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