『狂い咲きサンダーロード』京橋フィルムセンター
特集「逝ける人を映画人を偲んで2009-2010」故山田辰夫
石井聰亙監督の作品は、食わず嫌い映画が多い。
当時は石井聰亙と言えば同年代の自主映画界のホープであったが、荒っぽい映画作りが体質的に避けていた。
羨望と嫉妬なのかな。
アメリカの若手は歓迎して、日本映画の若手には未熟さを嘲っていた。
正直な本音の告白です。
山田辰夫の滑舌の良いカン高い声が良い。
映像とロックの響きにカン高いセリフが呼応する。
小林捻侍の右翼は登場から笑ってしまう。
仁義なき戦いのチンピラからいよいよ昇格し、時代の到来を思わせた。
泉谷しげるが音楽に美術に全面協力しバックアップしていた。
思えば泉谷しげるのスタンスはプロテクトする人間へのシンパシーであり、当時も今も変わらない。
全国の暴走少年に捧ぐというテロップが微笑ましい。
その後、映画の内容通り少年たちは、世界を閉じ込め内にこもった。
フィルムセンターには珍しく若い観客多かった。
監督・脚本/石井聰亙 脚本/平柳益実・秋田光彦 撮影/笠松則通 美術・音楽/泉谷しげる
出演/山田辰夫、小林捻侍、南条弘二、小島正資 狂映舎=ダイナマイトプロ(98分)
狂い咲きサンダーロード コレクターズ・エディション [DVD]
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