Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

三船敏郎監督『五十万人の遺産』ラピュタ阿佐ヶ谷で遂に観た。

黒澤組の遺産か、スタッフ&キャスト大集結!
黒澤明も編集を見てあげたと云われている。
戦時中のフィリピンで行方不明となった山下泰文のマルフク金貨の行方を追った内容だ。
冒頭にこの金貨は、当時の日本国民の拠出した財産ということで、このタイトルが説明される。
なぜかタイトルロールのみがカラー!
実際にフィリピンロケも行われて当時としては大作だったのではないか。
宝塚映画と三船プロの共同製作。
1963年の作品で、『天国と地獄』の公開とも重なる。
三船敏郎仲代達矢三橋達也山崎努の共演がうれしい。
残念ながら財宝発掘の依頼人である仲代達矢は前半だけの登場で退場。
金のためだけではないと言っていた動機はなんだったのだろうか。
菊島隆三の脚本で、誘拐、拉致からフィリピン密航など冒険アクションがつづくが、後半は財宝を探し出し『隠し砦の三悪人』のような展開。
戦時中、戦後の痛みを感じさせる描写もあり、60年代前半の時代を感じさせる。
ラストがあっけなく残念だった。
三船監督スタミナ切れかな。
製作:藤本真澄田中友幸 監督:三船敏郎 監督補佐:小松幹雄 脚本:菊島隆三 音楽:佐藤勝
出演:三船敏郎三橋達也山崎努堺左千夫・田島義文・仲代達矢・土屋嘉男・浜美枝星由里子
1963/宝塚映画・三船プロダクション
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