第2回『東日本大震災チャリティ落語会-落語の力-」夜の部
渋谷：Ｃ.Ｃ.Ｌｅｍｏｎホール 7月6日 18：30開演
三遊亭王楽、ナイツ、桂歌丸、三遊亭小遊三、渡辺正行、立川談春、立川志の輔。
これだけ揃うとお互いに遠慮があると思う。
独演会と違って、それぞれの噺も時間が決まっており、まくらも早々にして一席を終えてしまう。
談春も言っていたが、2000人の満席のキャパで仲入りの時間10分は確かに短い。
そんなテンポの早い時間のなかで行われた。
初めて見たナイツの漫談は、ボケが可笑しく笑えた。
桂歌丸は、さすが大御所の「壷算」は聴きごたえあり。
渡辺正行は、明大落研の先輩、志の輔との関係を披露し、ここで落語を一席することを説明。
「時そば」を演じたが、最初はどうなるものかと思ったが、中盤から開き直り、それが面白かった。
談春は、志の輔兄さんとの共演は珍しいが、最初に覚えた落語とのことで、「道灌」をさくさくと演じた。
噺のなかで、ボケに点数付けのやりとりが、他の噺家には出来ない芸当と思った。
トリの志の輔はさすがに千両役者、出てくるなり観客の呼吸をわしづかみ！
日常のストレス社会や政治を風刺し、笑いの連続爆発！
その導入から自然に本題に入って、『ハナコ』というお噺の一席。
初めて聴くが、不思議な温泉旅館に泊まり込んだ客が翻弄されるお噺で最後の最後まで爆笑の渦！
チャリティということだが、どのように支援（カンパ）するのかはわからない。
チラシが一枚も配布しないというのも、かえってありがたい。
1000円の手ぬぐいが全額カンパされるというので、一枚買って帰った。
≪演目≫
「みそ豆」 三遊亭王楽
「漫才」 ナイツ
「壷算」 桂歌丸
「替り目」 三遊亭小遊三
仲入り
「時そば」 渡辺正行
「道灌」 立川談春
「ハナコ」 立川志の輔
