Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

NHKや民放は原発の取材を危険地域から離れたところで行っている。

原発の状況は会見発表をそのまま流して、解説者やコメンテーターが安全な局内でとうとうとしゃべっている。
または知名度のあるキャスターや女子アナが震災の現場に行って地元の人の悲しみを紹介している。
どこの放送も同じようなものを夜遅くまで繰り返し流している。
これが報道の使命なのか?
記者会見でマスコミが知りたいことを追及している姿が見られないのはなぜ?
NHK福島原発のライブ映像を流しているが、ご丁寧にもこの映像は30kmから離れたところの映像であり、映像を鮮明にしているというテロップも流れている。
凄いカメラと感心してしまうが、なぜもっと近くに映像を放送しないの?
何も危険を冒しても見せて欲しいということではない。
少なくとも現地に入って固定カメラを設置して遠隔操作でもできるのではないか?
実際に20km範囲でも避難していない人間がいることを報道しているのはフリーのジャーナリストからの報告だ。
決して報道規制がされているわけではなく自主規制の範囲内だ。
その点では対照的に雑誌の取材が元気である。
今回の震災報道は、原発事故の隠された事実、被災現場の現実、官邸内の様子、政府対応の問題、今後の国民生活など多方面から精力的に捉えている。
取材だけでなくレギュラー執筆者の記事もさまざまにこと震災を書き綴られており読み応えあり。
文春、新潮、現代と各紙目を通したが、今週(4/9号)の週刊現代は特に良かった。
まさに精力取材で、原発事故ですっかりテレビで顔を知るようなった専門家の経歴まで載せており、編集部の熱気が伝わるようだ。