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Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』(原題"The Door into Summer") を語るだけで同好の友と許してしまう。

そんな思いで成井豊もこの作品を愛しているのかと劇団キャラメルボックスの今回の舞台を観た。
震災の影響も心配だったが休日の昼の回は満席だった。(終わってからカーテンコールで平日は三分の一ぐらいの入りで呼びかけて欲しいと言っていた)
ウーン始まって早々、猫のピート(護民官ペトロニウス)が擬人化されて出てきて、物語を解説してこりゃだめだと思った。
コールドスリープとタイムマシンを緻密に仕掛けた完璧なストーリーラインのため、変更ができない。どうしても言葉による説明が入らなくてはならない。
だけど愛すべきピートのイメージを壊しては批判されてしかたがない。
30年後のベルの変貌ぶりに驚きがない。
何よりもリッキィ!の一途な愛と成長(少女から女性への変貌)に感動がない。
万能フランクの表現もねぇ。複雑なチューブで可動するロボットなのだから本来は・・・
キャラメルボックスは、ティーンエイジにも人気のある(舞台志望の女子)劇団だったはず(?)だから劇画のような早いテンポはしかたがないが、この作品のさまざまなギミックの魅力(これこそセンスオブワンダー!)を消化できていないのが残念である。
世界で初の舞台化とあるが、映画化もされていないこの完璧なストーリーを2時間で表現するのはやはり困難であった。

原作は久しぶり(30年振り!)に読み返した。
当時の想いと全く変わらなかった自分はピュアな心のままなのか、成長していないのか?
ル・テアトル銀座 2011.3.19

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))