Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

「綴方教室」1938東宝

「馬」1941東宝

新文芸坐にて追悼上映会
昨年の神保町シアターでの特集上映会で高峰秀子の作品を追っかけて観ていたのに、追悼上映会になるとは全く残念!
大正13年生まれで戦前は天才子役、戦後は画会社に属さない最初のスター、日本映画の絶頂期に自ら作品を選び名作揃いの凡作なし、日本映画の衰退とともに芸能生活50年の55歳できっぱり映画界を引退。その後きっぱりした生き方を反映した見事なエッセイを残す。自らの生涯を終える時もきっぱりと静かな退場を望みその通りとした。
お見事!すごい!天晴れ!としか言いようがない。
戦前の少女時代の作品をあらためて鑑賞したが、親との葛藤で泣く姿のなんという愛らしさ、すでに大人の女性の片鱗も感じさせるしぐさ。
戦争に向かっていく戦前の風景がすこし悲しく感傷を誘う。
「馬」のラストが日本の悲劇を暗示しているようだがこれが日米開戦の時の作品とは・・・