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「武蔵野夫人」 神保町シアター

特集:文豪と女優とエロスの風景
溝口健二の晩年の現代劇
武蔵野(現在の小金井市あたり)のゆったりとした風景と当時の庭先での団らんなど懐かしい郷愁を誘うシーンだ。
身近に接している野川は今も変わらない。変わったのは周りのすべての風景。
野川の源泉を田中絹代と片山明彦がたどるが、今は日立中央研究所のなかにあり、年に2回の市民公開日にだけにしか見ることができない。
田中絹代はだらしのない夫から離縁されることを望まない。今では見ることのできない古風な夫人だ。
森雅之は、戦後のアプレ(?)な生き方を望むが所詮だらしのない夫。森雅之は本当に当時いろいろな役を演じている。
1952東宝 監督:溝口健二 原作:大岡昇平 潤色:福田恆存 脚色:依田義賢 音楽:早坂文雄
出演:田中絹代 轟夕起子 森雅之 片山明彦 山村聡 進藤英太郎