Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

伊東四朗と三宅裕司の軽演劇を今宵なく愛する二人の待望の舞台。

沢口靖子をマドンナとしての顔合わせ。
いきなり沢口靖子は、三宅裕司の整形外科医師による手術により伊東四朗の妻に扮する。
手術は成功したが夫婦の記憶は喪失している。整形前の妻の顔は、小倉久寛!(肖像写真) 
伊東四朗は妻との過去を語り、記憶を蘇らさせようとするが・・・爆笑
この展開でずーと続くのエーと思ったら、オチがあってジャンジャン、暗転、舞台が回り、
楽屋裏のセットへ。
伊東と三宅はパンツ一丁になり、二人で舞台裏の雑談。(沢口は個室で舞台には出ない)
ひととおりおかしな会話を続けて、着替えて次のコント舞台へ。
実にこれはコントライブ集の舞台なのだ。
伊東四朗一座のつもりで観に来たがチラシには、はっきりコントライブと書いてあるではないか。
軽演劇というよりは、懐かしいテレビでやっていたコントの再現なのだ。
しかし、コントといえ「笑いをとる」ということをきっちり練った台本によるコント集だ。
一部のわかるものにしかわからないような今どきの笑いなどない、誰でもが笑えるになっている。
一方幕間には、楽屋裏としていまのコントについてなどの即興の応酬、こちらでは生の丁々発止のやり取りで沸かす。
この二重構成が今回の笑いの明快な取り組み。
沢口靖子は、デビュー時のコチコチのアイドル女優からよくここまで根性で女優業の幅を広げたなと思う反面、
確か「たんすにゴン」ですでにその素材の片鱗は見せてたなと納得。
フィリピーナに扮したコントが一番可笑しかった。
舞台裏では引っ込まなくて出ていればよかったのにな〜そこが残念。
☆☆☆★★
3月13日 17時〜 下北沢・本多劇場